夏が終わり、立て続けに模試がある秋。
この秋が終わると冬。
それはもう受験本番を意味する。
大学受験も
高校受験も
この時期から親が絶対に言ってはいけない言葉がある。
それを肝に銘じてもらいたいんだ。
その言葉とは・・・
「この成績で大丈夫なの?」
である。
特に、自走しかけている子に向けてのこの言葉は
せっかく子供が自ら成長していこうとする芽を
引きちぎる行為に等しいからだ。
なぜ、この言葉がダメなのか。
まず、高3や中3になれば子供の体が大きくもなり、大人とさほど変わらなくなる。
それは毎日見ていれば分かる通りだろう。
だがね
子供は子供なんだよ。
親の前ではなおさら子供になる。
その子供が受験という不安な状況を前にしていて
そこに「大丈夫なの?」という心配しているという親の気持ちを載せた言葉をかけると何が起きるか。
それは
「ああ、この不安な状況を一緒に担いてくれる存在がいた。」
と子供は安心するんだ。
そしてそこから
「なんとかしてもらえる」
という安心感。
別にそれは悪いことじゃないように見えるだろうか。
例えば子供が風邪を引いた時
子供は自分の体調を不安がることなんてしない。
親がそこにいて、なんとかしてくれるって本能でわかってるからだ。
そういう時期の病気なんて、そりゃ子供にはどうすることもできないから
親の行動としては大正解だよ。
でもね
受験期
子供の「胆力」と「自覚」が最も鍛えられるこの時期に
一緒に不安を肩代わり
なんていうチャンスを与えちゃダメなんだよ。
ここは子離れのラストチャンスだと思っていいんだ。
「あなたなら自分でなんとかするんでしょ」
「自分の人生だから、自分で動かす感覚を経験してね」
このスタンスと言葉こそ
受験というものを通して子供を本当に成長させる。
だから僕は我が子に全ての受験を経験させた。
だからもう、僕ら夫婦は完全に子育て卒業!
を断言できるんだ。
もちろん、我が子らも人生の最強ルートを力強く歩いてる。
毎日とても楽しそうだ。