自学力について、前職での経験を踏まえて。すみません、ちょっと長いです。
元々、私は大手塾にいたのですが、そこでは正直自学力という概念はほとんどなく、塾側(講師側)が何でもやってあげるのが美徳という文化でした。かく言う私もそういうものだとしばらくやっていましたが、その大手塾でのフォーマットで自分が最大出力を発揮したときにはどうしても【内申>偏差値】という状態に収まってしまうことに気づきました。内部生の内申点の平均は全社トップクラスなのに、模試の偏差値は50ちょっととかでした。
それは、試験範囲の決まっている定期試験や提出物では、塾側(講師側)の手厚いサポートである程度の結果(評価)を得られるが、模試や入試ではそうはいかないわけで、模試や入試、さらには高校進学後の定期試験や大学入試では子どもたちの能動的な学習態度(つまり自学力)が必要だということだと思います。
塾側(講師側)の手厚いサポートの功罪は、内申でそれなりの成果を得られる一方で、子どもたちを受け身型にしてしまうことで、中学時代のような塾側(講師側)からの指示やサポートがなくなる高校では、中学時代に塾大好きだった子ほど伸び悩む子が多いです。これは実感値として。
私自身も大手塾内ではある程度評価はされてきましたが、年々自分のやり方に対する疑問が大きくなり、そんな折にここにいらっしゃる、真島先生や岡本先生のような強い個人塾の塾長先生方の取り組みを知り、全てが腑に落ちた感覚がありました。「これだ」と。
そこで大手を辞めて、少人数制集団授業を軸にしながら、自学力をつけることをコンセプトに塾を作りました。まだまだ、先輩塾長先生方が体現されているような理想には程遠いですが、道は間違っていないと確信していますし、自学力の奥深さに日々わくわくしています(もちろん悩みの日々でもあります)。
そんな私が最近、子どもたちへの声かけや対応で意識しているのが、教えすぎないことです。例えば、英語の文法の質問があったときに、文法のルールや知識をその場でチャチャっと教えた方が早いし楽です。しかも、生徒からも感謝と尊敬(言い過ぎか?)を受けます。講師としても心地よいでしょう。大手時代の私ならそれで悦に浸っていたかもしれません。
ただ今は、こういう時には直接教えずに学校の教科書を手渡して「UNIT4でやってる内容だから見てみな!」という感じの対応をするようにしています(あくまで対応の一例です)。これは、この閲覧所にもいらっしゃる岩沢先生にお話を伺ってからの影響が大きいです。
こういった、普段からの講師側の対応1つ1つが子どもたちの自学力を高めていくことにつながると実感しています。
お読みいただけただろうか。
これは、爆裂個人塾長座談会閲覧所というオープンチャットに
ある塾長が書いてくれた「自学力」についての文章である。
あ、オープンチャットはこちら
オープンチャット「爆裂個人塾長座談会閲覧所」 https://line.me/ti/g2/AAVcJFZaGPrqIOGDvBHJcw?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
さて、この塾長
かつて「大手塾」でバリバリのトップ講師として指導していた人である、
その先生が独立し、自らの理想の塾を作った
それがこの塾
↓ ↓ ↓
大手塾は「企業」である。
企業である以上、継続して「利益」を追い求めなくてはならない。
上場している規模なら
なおさらである。
現場の先生達は
本当に頑張っている。
それは間違いない。
しかし、である。
さあ、もう一度
最初に戻って読んでほしい。