おそらく生まれてからこれまで
君たちは「見られる」ことに慣れきってきたはず。
生まれた瞬間、親から見られ、看護師さんに見られ、お医者さんに見られ
おじいちゃんに見られ、おばあちゃんに見られ、兄姉に見られ
先生に見られ、友達に見られ
そうやって常に誰かに見られてきた。
いや
見てもらってきた。
お金を払って塾の先生や習い事のコーチにも
その一挙手一投足を見てもらってきただろう。
そして
その自覚もあるだろう。
誰かが目標を見せてくれて、声をかけてくれて、手をかけてくれる日々。
でもね
受験においては
君たちの第一志望は、今もこれまでも
君たちのことを１ミリだって、見てはいないんだ。
「君は誰？」
と声すらかけてくれない。
そもそも君たちなど見えてもいないのだ。
その志望校にとって、入学してこなければ君たちは存在すらしないものに過ぎないんだよ。
分かる？
今、君たちはその志望校にとっては、何者でもない
存在すら知らない
君たちがどんなに熱望し、毎日のようにホームページを眺めたりしても
入試当日、その合格ラインを超えない限り
君たちは「存在しないどこかの誰か」なんだ。
志望校に君たちの存在を分からせるには
１秒でも多く時間を削り取って勉強に向けないといけない。
解けない知識を解けるようにし、
覚えてない知識を覚え
目の前の問題を１問でも多く解けるようにならないといけない。
それしか
方法はないんだよ。
行きたい気持ちを誰かに伝えても
どんなに熱く伝えても
それはね
意味がないんだよ。
