模試が続く秋になると
何やら危険な動きをする生徒や保護者の方がいる。
例えば模試で偏差値64を出したとしよう。
中1から頭にあった志望校の偏差値は69
あと「5」足りない。
この「足りない」という現実が「不合格」を想像させるのだろう。
入試は約半年から数ヶ月先なのに。
だから、偏差値63の2番手校を考え始める。
進学実績や通学時間などを見て
「今の学力ならこの高校でトップ。だからこれだけの大学に行ける可能性がある!」
と。
その高校での順位は、今の勉強内容や学力ではなく
高校に入ってから新しく学ぶ内容をどれだけ頑張ったかで決まるのに。
しかし
「足りない」という事実から「不合格」を連想してしまった思考回路は
どんどんネガティブな方へと引きずりこんでいく。
こうして志望校を下げると、何が起きるか。
口では「志望校下げても油断しちゃダメだよ!」
と言い、「分かった」と答えるが
毎年そのパターンの子達を間近で見てきて思うのだ。
「受験はおろか、高校に入ってからも失敗するだろうな」
と。
続く
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