「今から頑張れば受かりますか?」
「今から頑張れば偏差値5伸びますか?」
こう聞いてくる子は絶対に伸びない。
その子は
「受かるよ」
「伸びるよ」
この言葉を聞いただけで心の安寧を取り戻すからである。
今から頑張れば
という前提条件は、もうその子の中では「無」になる。たとえ周りが何を言ってもね。
僕は
「そんなん知らんわ」
と答え、
「まず、頑張ってる姿を数週間確認してから話すわ」
と言う。
その子に意味のない言葉で心の安寧を保たせないようにする。
そうか!自分は受かる可能性がまだあるのか!頑張れば!そうかそうか!良かった!安心した!
この心理から
「よーし!じゃあ、頑張るぞーー!!」
とはならないのである。
昔何かの本で読んだことがある。
舞台に立つ俳優は、観客を喜ばせようとか感動させようなんて微塵も思っていない。ただ、目の前の脚本家や演出家に認めてもらうことだけを考えて演じるものだ
このフレーズがものすごくしっくりくるんだよね。
受かるか上がるかというよりもまず、目の前の指導者に認められること。
これは何も勉強に限ったことじゃないと思うよ。
スポーツとかでも同じ。
その関係性を築くことは、塾運営でもかなり大事なことだと思っている。
まあ、餅は餅屋ってことね。