松江塾は「頭の良い子が行く塾」というイメージが強いと思う。
おそらく僕のブログを読んでくれてはいるが、
問い合わせを躊躇している方がいるとすれば理由はそこだろう。
我が子の点数や偏差値からだと
松江塾では置いていかれるのではないか
放置されるのではないか
そう思うのではないだろうか。
でもね
松江塾にはカリカリの上位の子達だけではなく、
学校で真ん中程度の子達も多く在籍しているのだ。
そしてここは勘違いして欲しくないところだが、
松江塾は上位の子であれ、中位下位の子達であれ
基本的には放置する。
毎日の文系と理系の授業をし、さらに自学の時間を組み込む。
それを毎日。
授業は全て録画し、翌日配信。
質問は365日24時間LINEで対応。
静脈認証で塾生なら365日いつでも自分専用指定席の自学環境があり、
毎日送られてくる生徒の音読は全員塾長である僕が耳を通し、コメントを返して名簿にチェック
つまり、手厚さとは対極にある「生徒一人一人のことなど考えない完全放置塾」である。
笑
そんな生徒のことなど全く興味のない完全放置塾の塾長のところに
昨日もひっきりなしに質問が来たのだが、
僕はそれに一つずつ、面倒くさそうな顔をして舌打ちをしながら嫌々対応をする。
そんな中、ある生徒の質問に「ある変化」があることに気づいた。
持ってきたのは歴史の教科書だ。
その生徒は「主君」という言葉の意味が分からないから教えて欲しい、と。
僕は生徒のことなど興味がないので、
このことについてあまり詳しくは書かないが、
この「この言葉の意味が分からない」という質問をしてくるということが、どういうことだか分かるだろうか。
他にも
飢饉
打ちこわし
「え?今さら?」と思うような質問だが
これらの言葉の意味を聞いてくること自体、
その位置にいる子たちにとっては、劇的な「ある変化」が起きている証拠なのである。
これまで教科書は「なんとなく眺めるだけ」だった子達だ。
ワークは反復したとしても
問題文の中には意味のわからない言葉も多かったのだろう。
その状態でも反復。
やらないよりはマシだが、
かけた時間の割には点数は出ない。
それはそうだろう。
意味が分からない言葉が多いのだから。
しかし今回から松江塾の大きな柱になった「音読」
毎日毎日読んでいるのに、意味が分からない言葉がある。
毎日同じ文を読んでいると、徐々にその「意味が分からない言葉」が気持ち悪くなってくる。
例えば毎日、「朝起きたら頭の上にテッシュペーパーを一枚のせてスクワットをする」ということを指示されたとする。
毎日毎日。
おそらく大半の人が数日経って
「一体、これは何のためにやっているのだろうか・・・」
その理由や効果など、絶対に知りたくなってくるのではないだろうか。
もうお分かりだろう。
松江塾に通う中位、下位の子達。
彼らは今、ようやくその段階に踏み込んだのだ。
自分の力で。
僕は何もしていない。
ただ放ったらかしているだけ。
ええ、ご近所の評判通り、「松江塾は放置されるだけ」だからね笑
笑