一つ前にも書いたが再度考えてみる。
例えば英語で
98点
という点数を取ってきた我が子。
この数字が何を意味しているか。
一般的な塾の場合、この数字には「塾のおかげ」が少なからず盛り込まれている。
テスト前の課題プリント
テスト前のワーク確認
テスト前の単語テスト
しかし、もうここ数年松江塾ではこの類のものは一切やっていない。
なぜなら、
高校生になってから強い子
になってもらいたいから。
高校生になってから、そんな手厚い対策なんて不可能(高校ごとに全てが違うから)だし
高校生になってからそんなフォローが必要な子は、どのみち勉強で勝負はできないはずだからね。
だから中学生のうちから
「まず自分でやってごらん」
というスタンスを貫く。
たとえその結果として
80点でも
70点でも
時には60点でも
まずは「それが君本来の能力だよ」というものをしっかり数字で見てもらうんだ。
練習や予選からずっと「追い風10メートル」の環境でやってて、いざ本戦会場は無風のスタジアムの中、なんてのを想像したら分かるかな?
追い風10メートルの環境で「10秒ちょうど」のタイムの子
そのタイムを自分本来の力だと過信してしまったら
この子にどんな結果が待っているか
想像するまでもないかな。
なるべく早い段階で、
「あ、無風なら12秒なんだ…」
ということを知った方が良いよね?
でも、多くの塾ではこのタイムを見せてくれない。
後ろから巨大扇風機で風を送り、
「ほら!うちの塾で頑張ったから11秒だよ!もう少しで10秒台出せるよ!」
そう言って、巨大扇風機の風力をさらに増す。
もちろんね、そうやって「その気」にさせることは一つの良い方法かもしれないよね。
追い風の中で走るのって楽だし気分良いし。
でも、数年後に同じ校舎で切磋琢磨するライバル達
その中でも上位に行く子達は常に「無風」の中で
いや、なんなら「あえての向かい風」の中で練習を積んできてるんだからね。
それが今、多くの松江っ子高校生達が各高校でトップ層にいる理由。
さあ
剥き出しの「自分本来の力」が見えただろう。
いかに自分が「やった気になってたか」が見えたね?
授業をしっかり目で聞く
理解する
教科書をしっかり読む
理解する
そういった基礎の基礎からしっかりとできるように
自分のこれまでを見つめ直すことから始めよう。