何と言っても、僕自身が10年くらい前までそういう指導をしてきたからよく分かるよ。
問題集の反復を指導のメインに置くスタイルね。
やっぱり日本人にとっての英語って、繰り返しやらないと頭に入らないし
その前段階の説明も、当時としてはそれ以外ないと思ってテキストにあるような指導をしてたからね。
でも
その説明の段階で、すでに決定的に「英語が嫌いになる」「英語がわからなくなる」指導をしてるって
気づかなかったんだ。
ちょっと、その指導法を言語化してみようか?
例えばそうだな・・・
「受動態」を当時の僕の説明の仕方
つまり、英語嫌いを生み出し続けてる今の学校や塾の指導方法を再現してみるよ。
今日は受動態をやります。
受動態、つまり「動」作を「受」ける文を受動態と言います。
動作を受ける文というは、「○○される」という意味になりますね。
私は文字を書く
なら
文字は私によって書かれる。
という感じに変わります。
受動態になる前の文を「能動態」の文と言います。よく学校とかで「能動的に動きなさい」とか言われますね?
つまり、誰かがある動作を自らする、というのが能動態、それとは反対に、誰かが何かや誰かによってある動作をされる、というのが受動態です。
分かりましたか?
そして、これを英語で表すとき、
○○される
は
be動詞 + 動詞の過去分詞で表します。
つまり
eat は 食べる
という意味で
is eaten は 食べられる
という意味になります。be動詞は主語によって変わるということと、過去分詞は規則動詞と不規則動詞によって形が変わるので注意してくださいね。
では、実際の英文で見てみましょう。
Ken reads this book.
健はこの本を読む。
これが能動態の文です。
これを受動態に変えると、能動態で動作を受けるものが主語になります。
つまり
この本は 健によって 読まれます。
これが受動態の文です。
英語にすると
This book is read by Ken.
これが受動態です。
ほら、これが今の塾や学校で行われてる受動態の説明だ。
だから英語が苦手になる
んだよ。
納豆英文法ではこういう説明はしない。
この説明だと、受動態という単元がぽっかりと浮くんだ。
これまで学んできた文とは独立した、別の単元ってことがありありと出ちゃう。
でも納豆英文法は違う。
納豆英文法だと、受動態は新くも何ともない。
まあ、そうなるよね。
としか思えない文になるんだよ。