よく聞く言葉だ。
「マルチタスクが苦手」
と。
確かに、現状誰かと比べて、とか
何かしらのテスト等の結果を見て、とか
そういうことをきっかけに思うところがあるのかもしれない。
でもね
本当にそうなの?
と思う。
左手でお茶碗を持って白米を箸で掴む。
お茶碗を置いてお椀に持ち替えて、味噌汁の中の豆腐を箸で掴む。
白米とは力の入れ方が違う。
お茶碗に口をつけることはないが、お椀にはつける。
味噌汁をすする。
中身が熱いということはお椀を持った左手から伝わるから
すすり方にも気をつける。
そっとお椀を置き、皿の上の肉と野菜の炒め物に目を向ける。
肉にしようか、野菜にしようか。
あのあたりに箸を突っ込めば、良いバランスで掴めそうだ。
よし、あそこにしよう。
ふう
ちょっとした食事の光景を書いてみた。
何これ
鬼マルチタスクをこなしてる。
そもそも人は、マルチタスク能力が標準装備されてる。
必ず何かをやりながら何かをしてる。
その時の「何か」一つに対する没入具合は人によって違うし、傾向もあるんだろう。
しかし
マルチタスクなしに生きていくことはほぼ不可能である。
二足歩行なんて、それこそめっちゃ大変なことをやってるんだろうし。
マルチタスクが苦手、得意
という観点。
おそらくだけど勉強に対するそれは
経験の有無、量、程度
これの蓄積なのでは?
と思う時が多い。
マルチタスクか苦手という評価を周りから受けてしまうんだろうなって思える子は
かなりの頻度で「ぼー」っとしていることが多い。
でもそれも、頭の中にマルチタスクの先が行っちゃってるだけなんだと思う。
ぼーっとしていて、他の子がやり始めるタイミングより少し遅い。
だから終わらない。
あー、マルチタスク苦手だー
というメカニズム。
ほら、ね?
マルチタスクそのものが苦手なんじゃなくて
「そこに今、自分がいる感」
これをどれだけ持てるか
なんじゃないかな。
今の子達は「今の自分」がスマホとセットになってるから
だからマジ!魔単語はスマホの中に入り込んだんだ。
アプリとして。
chat GTRとして。
松江塾の僕の授業があり、そしてスマホがある。
みんなが苦手で、みんなが苦労する英単語
ここに切り込んでいく。
さあ
日曜日だ。
今日もバリバリ頑張ろう。