【エル、自分と話した不思議な朝】
エルは目を開いた。そこはいつもの自分の部屋。もう明るい。
「朝か・・・」
エルはそう思い、時計を見た。いや、見ようとした。しかし、いつものその場所に時計がない。
「え?」
そう思った瞬間だった。伸ばした足の上に、何か重いものがのっている。
「えええ!?何?」
そう思ってエルは布団をまくり、身体を起こした。まだ足の上の重さは感じる。そしてエルはようやく自分の足の上にある「何か」を見た。
「え?エル?」
目の前にいたのは、そう。エル自身だった。鏡じゃない。確かにそこにはエルがいる。何が起きているのか理解できずにいると、エルはエルに語り始めた…
「昨日の夜ね、10時半に寝たんだ。すぐに眠ったんだ。( )時間は寝たいから、その時間に目覚ましをかけて。でもね夜中に目が覚めて思い出したんだよ。明日は6時に始まるテレビが見たいなって。だから始まる時間に目覚まし時計をセットし直して、そのまま寝たんだ。でもね、さっきお母さんがこの部屋に入ってきて、エルがセットし直した時間から45分後にセットし直したんだよ。このままだとテレビが見れないって思ってエルを起こそうとしたんだけど、エルってばなかなか起きてくれなくて。だからもうテレビはあきらめて、エルが起きるまで待とうって決めたんだ。そしたらさ、エルって死んだみたいによく寝るからさ、もう一番最初にセットした時間なんて45分もすぎて、お母さんがセットした時間よりも30分もたってるよ?」
えええ!やばい!ねぼうした!
エルは慌ててベッドから出ようとした。と、エルはそこで目を開いた。
「え?今のは・・・夢?」
あわてて時計を見るエル。壁にはいつもの場所にいつもの時計。
良かった・・・。まだ6時だ。見たかったテレビもまだ余裕で間に合う。
エルは急いでベッドから出て、スリッパを履いて部屋のドアを開けようとした・・・その時、エルの後ろから、そう・・・ベッドの方から声がしたんだ。
「エル、どこ行くの?これはまだ夢の中だよ?」
?????
エルは驚いて後ろを振りむくと、そこにいたのは・・・自分だった。エルはもう何がなんだか分からなくなった。立ちつくし、だまっているエルにエルが聞いた。
「ねえ、さっきの夢の中で君が起きたのは何時だった?それが正解できたら、この夢の世界から出してあげるよ。」
【考え】
答え ( )