ランドセルを背負って小学校に通ってた
初めての制服にドキドキした
「先輩」なんて言葉だけに恋をした
男の子が男に見えた日
鏡の中の自分に目が止まった
前髪のたった数ミリがこの世の終わりだと思った
私は女の子だった
違う
今だって女の子の私はここにいる
いつだって私は女の子
今も
でも、周りはそれを許してくれない
お母さんであれ
そう言われるし、思われてる気がする
子供がいれば、それはお母さんってことになるんだろう
頭じゃ分かってる
でも私は女の子
お母さんになったんじゃない
お母さんにさせられたんだ
それは認めるよ
お母さんである私、結構気に入ってるし
可愛い子供達にも恵まれて
お母さんにしてくれた
それは最高に幸せ
でも
私は私で女の子
私の中の女の子
まだいてもいいの?
もちろん
女の子は死ぬその瞬間まで女の子
男が何歳になっても脳足りんのクソガキなのと同じだよ
女の子は何歳になっても鏡の前で右向いて左向いて
スカートをヒラッとさせて鏡の中の自分と笑顔で見つめ合う
いいじゃん
可愛いじゃん
あなたは今日も女の子
僕には
それがしっかりと見えてるからね。