「勉強なんかできなくても生きていける」
よく耳にする言葉だ。
もしそれが、我が子に対して勉強をしっかりとやらせなかったり
そこに意識と時間を割くことを面倒くさがったりすることへの免罪符のつもりでないのなら
是非聞いてみたい。
「では、あなたはあなたの子供が生きていくために今何をやらせているのか。何を身につけさせているのか。」
と。
人と仲良く
とか
人には優しく
とか
悪口を言わない
とか
仲間を大事に
とか
いつも笑顔で
とか
よく寝る
とか
そういうことじゃなくてね
生きていく上で武器になったり強みになったり、人から対価をいただくほどの価値があったり
そういうものの話ね。
「いやそれは大人になったら何かを身につけて、それなりに生きていけるでしょ」
とか言うのかな？
それは、要は「運まかせ」ってことでいいのかな。
「子供自身が成長過程の中で何かを見て、何かを感じ判断して強く生きていって欲しい」
おー
それは素晴らしい言葉なのだが
だからと言って、それが
「勉強なんかできなくても」
がOKってことには繋がらないよね？
自分が何となく生きてきて
その過程で勉強はそれほどやらなかったとして
それでも今、何となく不自由なく生きているからと言って
その経験を根拠に
「何とかなる」
と判断しないで欲しい。
僕は当時そうやって何となく生きてきた子達の底辺層をたくさん見てきたけども
何とかなってなかったよ？
あなたの「たまたま運が良かった」を根拠に
我が子への教育方針にはしないでもらいたい。
マジで。
勉強は、しっかりと。
特に言葉を増やして。
言葉を知らない子達は
その言葉と、その周りの知識が頭の中にない。
つまり、
その世界が「未知」なのだ。
それが成長段階で裏の意図がある飾られた言葉と視覚化された世界にであった時
結構な確率でヤバい方に行くからね？
それをちゃんと分かった上で
「勉強なんてできなくても生きていける」
って言ってるならいいけども。
まあ、何がどうなったって、何をどうされたって
生きていくことは可能だろうからさ。
