受験生
2学期になるといわゆる「スランプ」に陥る子達が目につき始める。
数字的に下がる子
気持ち的に下がる子
どちらも下がる子
いろいろだ。
そういう子達と面談する機会も増えてくるのだが
僕は基本的に具体的なアドバイスはしない。
なんとなく話を聞くだけ。
何か具体的な提案をして、解決するようなら下りはしない。
そういう「スランプ」は、本人も理由がよく分かっていないのだから。
受験に限らず、何か目標とか、壁を乗り越えるとか
そういう時の道って、まっすぐな一本の道がするーっと上に向かって伸びているわけじゃない。
曲がったり
上がったり
下がったり
途切れたり
大きな岩が落ちてきたり
小川が横切っていたり
「登山」に例えられるのもよく分かるよね。
毎日、それだけやって生きていけることなんてないし
周りに人もいるし
ご飯だって食べるし
お風呂だって入る
そもそも「解決」なんてない。
そういうものも全部含めて自分。
何も考えずに何となく目の前の課題をこなせる人もいる
でも、何も考えない分、精度も低かったりする。
いちいち何か考えてしまう人もいる
でも、考える分、精度は高かったり、ね。
人それぞれ。
それしかない。
解決なんてない。
だから、解決しようなんて思わずに
淡々と毎日を過ごす。
これに尽きる。
「あの時のあの頑張る気持ち」
を追い求めてもダメ。
過去の自分に答えはない。
能力の低かった、幼かった自分にとっての頑張ってる感での結果は
成長し、能力の上がった自分の「ちょっと頑張ってみた」自分の出す結果よりも低い。
だから、過去の自分の漲っている感じと今を比べても意味ないよ。
大事なのはね
「まあ、そういうもんか」
と思って、今の自分を自分の一部としか受け入れること。
「どうしちゃったんだろう、今の自分…」
なんて考えても無意味。
「どうして手は2本あるんだろう」
って考えることくらい無意味。
「だって、そういうもんだから」
が答えだ。
そんなことを考える暇なく、2本の手を使う状況は次々にくるわけでね。
まず今日。
淡々と。