人口減と少子化は止まらない。
日本全体が各所で平均的に人口減が起きるのではなく、
非都市部から大幅に減っていく。
都市部への人口流入は間違いなく続く。
コロナで広まったリモートワークも、非都市部の人口を支えるほどのものではあるまい。
そうなると、まず地域の高校の倍率が下がる。
最難関とされていた地域トップ校、いわゆるナンバースクールなども
軒並み倍率を下げていくだろう。
そういう高校の人気が下がるのではなく、そもそも子供の数が減っていくのだ。
当然、行政側でも極端に人数の集まらない高校を統廃合していくだろうが、
今の流れだと行政の対応を超える速さで子供の人数が減っていく。
さて、そうなるとその地域の中学生やその保護者は何を考えるか。
トップ校の倍率が「1.01倍」だとしたら・・・
まあ、塾にはいかないだろうね。
だって、受かるから。
もしくは受験学年になってからで十分、と考えるのではないか。
当然の流れだ。
そして
そうなるとまず、そういう地域から「大手塾」が撤退していく。
「大手塾の撤退」
は、僕ら個人塾は小躍りするが、逆を言えば「市場としての旨味がない地域」ということを意味することを忘れてはならない。
しかしそれでも僕ら個人塾の経営を成り立たせるだけの地域の子供はいる!
そう思う。
でもね
ここで先に書いたことが表面化し始めるんだ。
「そもそも、塾に行かなくても大丈夫」
ということがね。
でもね
そんな地域にもしっかりした保護者はいて、
「目先の進学ではなく、ちゃんとした学力が生きていく上で必要」
と考え、学校以外でも学習環境を求める。
そのとき、そのニーズに対応できる個人塾があるかどうか・・・。
生き残っているかどうか・・・
そしてそこに追い討ちをかけるのが
オンライン塾の台頭
である。
地域に環境を求めず、オンラインの先にそういう環境を求めるのではないか。
コロナ以降、塾のオンライン化は止まることはなく
むしろどんどん「当たり前」になっているように感じる。
都市部への人口流入
大手塾の撤退
高校受験の定倍率化
オンライン塾の台頭
結果、生き残るのは
資本力のある大手塾
都市部の個人塾
オンラインの強い塾
だけなのではないか。