学年が下がれば下がるほど、「目で聞く」ということができていない子達が多い。
ここが「学力の差の源泉」であることは
もう間違いがないから
徹底的にできるようにする。
実はこの「目で聞く」という点に関しては
対面生よりもオンライン生のほうができる。
スマホやタブレットは、その子にとって視界の中にある「唯一動くもの」であるからだ。
試しに自分でやってみたらいいよ。
何か適当なYouTube流して、音声だけ聞いてみて。
数秒もしないうちに、
「画面を見ないのがしんどい」
って状態になるから。
その内容に興味があるないに関係なく、ね。
ほれ
ものは試しにやってみて。
そして、その見ている時間はどんどん溶けていって、気がつけば数分数十分と過ぎていく。
脳内には目から確実に動画内容が入っていく…。
対面生の場合、なぜかこれが弱くなる。
そういう子が増える。
多分だけど、「動くものが他にたくさんある」からじゃないかな。
僕の授業、学年が下がれば下がるほどその喋りに「ある特徴」が出る。
はな
しの途中でピタリと言葉が止まる。
こっちを見てない子が視界に入ると、そのだんか
いで言葉を止めるのだ。無音になる教室。
こっちを見ずに他のことに意識を向けた子が
その無音の違和感に気づいてこっちを向くまで。
そうやって、「自分が目で聞かないと授業が止まる」ということを全員に刷り込む。
あ、気づいた人も多いと思うけど、今書いてきたこの文の中に、その「中断」を文字で再現した部分があるよね?
まさにあんな感じで言葉を止める。
そして、その子の目を拾いあげて授業を再開するんだ。
これ、想像よりもはるかに疲れる。
でも、繰り返すけどそれが「学力の差の源泉」だから。
聞いてないんじゃない。見てないんだよ。
自分の子供の学力をどうにか引き上げたいのなら
マジでドリルやらせるよりも先に「人の話を目で聞く」っていうことを徹底的に刷り込んだほうがいい。
マジで。