プレの土曜コースには、僕も参加している。
主に後ろから姿勢や集中具合を見て、軽く声かけをするくらいだけどね。
昨日の冬期講習では、計算力テストをやり、前回やった漢字まとめテストのランキングを返却したんだ。
150問程度で、合格ラインは100点。
学校ではやらない読み方や熟語も多く、
合格者は半分ちょいといったところだろうか。
「こういう結果になることを意図して問題を作った」と、サラリと言う我が天使の凄さを感じたよね。
問題のチョイスよ…笑
松江塾では、何かしらのテストをやった時はその結果を全員が分かるように発表する。
ランキング化しなくても、点数の書いてある名簿を全員に発表。
LINEグループにもアップ。
誰が何点なのか、一目瞭然ってことね。
でもプレに関しては、
その子本人にしか自分の点と順位が分からないようにして発表する。
これは我が天使の方針なのだが、恐ろしく手間がかかる。
さて、そんな結果を知ったプレの子達の前で
僕は昨日数分間お話をした。
「今、手元に自分の結果がきたね。合格した子がいれば、不合格だった子もいるね。不合格だった子達、落ち込んでる?でもね、そんなことはどーでもいいんだよ。間違えが多かった?だから?そんなことは本当にどーでもいいんだ」
そう言うと、「え?」という顔がこちらを一斉に向けられた。
そりゃそうだよね。
勉強に熱心な家庭で育っている子が多いわけで、
その子達にとって、「間違えてもいい」なんて言葉は聞き慣れてないだろうからね。
僕はその驚きに満ちた顔をした20人ほどの子達に言葉を続けた。
「いい?君達は、最初は何も出来なかったはずだ。例えば6年前?7年前か?まあ、学年によって違うだろうけど、生まれたばかりの頃は、歩けもしなかっただろうし、なんと首も座ってなかったよね?もうグニャグニャよ笑」
そう言いながら僕は首をガクンガクンさせた。
すると、さっきまでの驚きに満ちた顔にパッと笑顔の花が咲いた。笑い声も出た。
さらに
「でもね、今はどう?みんな、首を座ってるじゃん?歩けるじゃん?全く出来なかったことが、今は当たり前にできてるよね?これが大事なんだ。出来ないことはある。というか、最初は誰だってぜんぶできなかった!それをできるようにすることこそ、大事。それだけが大事!だから、今間違えたことはどうでもいいんだ。一番ダメなのは、できないって分かったのに、それをできるようにしなかった子達だ。さあ、追試がある子達、ここからが大事だからね?頑張ろうね」
そう締めくくり、話を終えた。
今、プラに通っている子達はみんな素直な子だ。
家庭の教育力も違い。
これからが本当に楽しみだよね。