これは塾関係者の首がコロコロと地面に落ちまくるほど
あるある
である。
英検の取得級と学校や受験でのテスト結果があまりにもリンクしない
という現実。
例えば、2級に受かってるのに高校入試の問題で9割取れない、とか。
そのかけた労力のわりに、どうもパッとしない感じ。
まあ、結果がそこまで悪くはないから
さほど気にしない人も多いかもしれないね。
でも
高校生になるとその欠損が浮き彫りになるんだ。
その理由は二つ。
1.そもそも正確に読めていない。
たぶんこれが理由のほぼ全てを占めていると思う。
結局のところ、英文を瞬時に脳内で日本語に変換し、その内容が表している「核」を正確に把握することが全てよね?
これができてないんだ。
なんとなく
ただ、なんとなく書いてあることをフワっと把握するだけ。
昔話を読んで、
「ああ、鬼退治をするストーリーね」
と、ざっくり把握するだけなんだ。
その鬼がどうして人の村を襲おうのか
鬼だって、何も自ら好んで襲うわけじゃない。
それにはちゃんとした鬼なりの正当な理由があってのこと。
そういうことを全てフワッと把握するだけ。
そしてこれが2つ目の理由につながる。
2.問題で問われた時に「2回目」の和訳を面倒くさがる
英語の問題って、和訳した後に問題が出される。
これは国語の問題と近い。
問われた内容に関して、本文に戻って答えとなるべき文言や内容を探しにいくわけなのだが
英語では、ここで「2回目の和訳」が必要になる。
そもそも1回目の和訳でフワっとしか訳せていないなら、2回目もクソもない。
しかし1回目はしっかり訳せたのに、2回目の和訳を面倒がって、1回目の和訳の記憶だけで解こうとしてしまう子が多いんだ。
英検って、「なんとなく読める」「フワッと訳す」「ライティングの雛形暗記」「リスニング」で合格最低点は取れる。
特に2級まではね。
検定って、受かってしまったものは「もっと精度を上げる」というモチベが働かないから
常に隙間がスカスカ空いた状態で次の級に進んでいくでしょ?
でも入試英語って、この隙間が命取りなんだ。
わかる?