まず中学時代
素材をオーブンに入れ、スイッチを入れる。
ただし、まだ勉強に対する脳も心も未成熟
だからこの期間は
予熱
である。
この余熱、到達すべきオープンの調理温度の設定により温度の上昇速度は変わってくる。
勉強で言えば目標校のレベル設定がそれに相当する。
200度を目掛けて上がるのと、170度を目掛けて上がるのとでは、温度の上がり方に差が出て当然なのである。
そして高校受験を迎える。
当然この時、設定した最高到達温度にはならない。
200度を設定しても良くて180度くらいだろうか。
レベルが高学校ほど、入学直後に感じる「受験勉強、なんて緩かったのだ…」という感覚。
まさに「到達しなかった予熱」で乗り切った証拠だ。
そして高校入学。
ここからなるべく早い段階で目標温度に到達したい。
中には受験段階での予熱が最高温度であり、入学後に冷えていく者たちもいる。
いや
実際にはかなり多いはずだ。
高校生になると勉強オープンの隣に
部活オーブン
行事オーブン
友達オーブン
遊びオーブン
スマホオーブン
なんて、たくさんのオーブンがあるからね。
そこでいかに勉強オーブンに食材を入れっぱなしにして、しっかりとメモリを確認できるか
これが大事。
そして大学受験
この時は設定温度をさらに上げなければならないが
そもそも最初の200度なんていう設定からさらに上げないといけないわけで、
この段階で200度に到達していない状態ならかなりキツい。
浪人する子達は高2あたりで予熱もかなり冷え冷えになっていたのではないか?
一度オーブンが冷えてしまうと、そこから温度を上げるのは時間がかかるからね。
そして大学受験受験を終える。
そこから勉強は
余熱
の領域に入っていく。
確かに勉強も忙しいが、大学生の期間は「社会人への橋渡し」的な位置付けになる。
これまでは教科書に解答が載っている勉強だったが、
社会に出ると解答のない道をあれこれ模索しながらいろんな人と関わり合いながら進んでいかないと使い物にならない。
分からないから解答を見る
という、これまで当たり前にやってきたことができなくなるのだ。
だから、そういうものをアルバイトやサークル、インターン活動などで学ぶ時間は多くしたい。
だから勉強は「余熱」でやる。
そうやって勉強と関わっていくのが良いのでは?
と思うのだが。
どうだろう。