今日の中3は、珍しくプリントを配布した。
学校の英語の教科書本文である。
「これ、明日解説するから精読しといてね。」
それだけ言って僕は前に着席
しばらく対面とオンライン、それぞれを見ていると
そのままその精読を始める子が3割。
残りの7割はそのプリントをしまって自分の勉強を始めた。
これだ。
これが、高校でも上位に行ける子達の中3の時のあるべき姿だ。
「今の自分のコンディションや計画から、今の自分に必要なことを淡々とやる力」
これを高校に入る前に作り上げること。
これが大事。
とにかく、大事。
学校の教科書本文の精読など、今わざわざ塾という場、みんなと同じくして頑張る時にやる必要はない、という判断。
中3ともなれば本来、みんなこれができるんだよ。
それを僕ら塾は
「さあ!みんなでこの問題を解いてみよう!」
と、彼らの主体性や能動力を奪って「何かを指導した」気持ちになる。
確かに、そのプリントのチョイスには講師の力量が反映され、やる価値があるものも多いだろう。
しかし
当時中3だったゲラおが気づかせてくれた。
「あの問題、今日の授業でやる必要あった?百歩譲ってやったとしても、時間長過ぎない?」
そうなんだよ
これなんだよね。
どのレベルの高校かは関係なく、高校に行ってから主体的、能動的に学べる子って
実は中3の頃にはもうその力が身についてるんだよね。
高校受験というのは、子供自身にも「勝負だ!」という覚悟が決まるイベントなのだ。
その時に身につく力というのは、受験期では身につかない。
いや、仮に身についたとしても弱いんだ。
受験という、ある意味自分の将来を少しだけ左右するものにこそ、自分の意志と判断と行動で立ち向かってみせよ。
今、各高校でトップ層にいる何人もの松江っ子達も
その道を通ってきたんだから。