昨日のなし子は
しょんぼり
していた。
理由は…
我が天使な奥様に激ギレされたから。
その日、なし子は朝帰り、いや昼帰りをした。
前日に高校の友達と遊びに行き、帰ってくるはずだったのにそのままお泊まり。
一応連絡はしたものの、
その泊まった家の子のことを僕らは知らない。
そのことに、天使がブチ切れ。
でも、その怒り方に天使の独特な感覚が出た。
「うちらにも紹介した彼氏の家とかなら文句言わないよ。でも、うちらが知らない子のところに泊まるのはやめて。嘘つくのとかは論外だけど。今回は嘘ついてないのは信じる。でも、うちらが知らない子はダメ。タクシーでもいいから必ず帰ってきなさい!」
ね?
独特でしょ?
でも、この言葉の中に込められたテクニックに
僕は
「うわ、さすがだ」
と感心することしかできなかったよね。
分かる?
何が「さすが」なのか。