国語に限らず、文章題が苦手な子は
総じて読むスピードが安定しない。
嫌だな、と思う時は速すぎて
でも解かなきゃ、と思う時は遅すぎる。
文字を模様として「見て」いるときと
文字が表す意味を「理解して」いるとき
との落差が大きいのだろう。
この原因は「音読不足」だと思う。
当たり前だが、日本語は助詞一文字で文意が変わる。
私はスーパーで卵を買った。
私はスーパー卵を買った。
格助詞の「で」
これがあるかないかだけで全く思い描く情景は変わる。
また
私はスーパーを卵で買った。
子供の頃からスーパーマーケット経営に憧れていた養鶏業者の回想録かもしれないじゃん?
読むのが速すぎる子は
この文を字面だけをサラリと「見る」
だから
私
スーパー
卵
買った
という単語だけを何となく頭に入れ
あとは自分の好きなように適当に解釈をしてしまうわけだ。
これでは
登場人物の繊細な気持ちや、
それを反映した風景描写なんて
読み取るのは
夢のまた夢、なのである。