中学受験は期限がある。
到達したいレベルがあるとして、それは「合格点」という達成すべき数字が必要だ。
そうすると、そこからの逆算で方針や行動が決まる。
それは否定しない。
その方針や行動で伸びる部分は大きいだろうからね。
ただ
松江塾の小学生、特に小5小6あたりは中学受験をしない子が大部分だ。
となると、その「期限」というものが一気になくなる。
だからじっくりと今必要な薄皮一枚の知識をしっかりと積み重ねていけるのだ。
今日、そんな小6が解いている国語の文章問題がこちらだ。
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「充実した夏休み」と聞くと、多くの人は予定表がびっしりうまった状態を思いうかべるだろう。塾、部活動、旅行、習い事。たしかに、何もしない日ばかりが続けば、後で悔いが残るかもしれない。
しかし、予定を詰めこむことと、実りある時間を過ごすこととは同じではない。次の予定に追われていると、目の前の出来事をあじわう余裕が失われる。旅先で見た景色も、写真に残るだけで心には残らない。
本当に記憶に残るのは、自分で選び、自分で確かめた経験ではないだろうか。だれかに決められた予定をこなすだけでは、時間は過ぎても自分は動いていない。
夏休みの価値は、何をしたかという記録より、なぜそれをしたかという理由の中にある。
問1 「充実した夏休み」と聞いて多くの人が思いうかべるのは、どんな状態ですか。 ( )
- ア 友人と過ごす時間が多い状態
- イ 予定表がびっしりうまっている状態
- ウ 自由な時間がたっぷりある状態
- エ 毎日規則正しく生活している状態
問2 第一段落で「たしかに」と述べているのは、どんな効果をねらったものですか。 ( )
- ア 自分の考えを最初に強く主張するため
- イ 反対の立場にもいったん理解を示し、その後の主張を説得力あるものにするため
- ウ 読者に判断を任せ、結論を出さないため
- エ 具体例を数多くあげて、話題を広げるため
問3 「写真に残るだけで心には残らない」とは、どういうことですか。 ( )
- ア 写真の質がよくないということ
- イ 景色そのものがつまらなかったということ
- ウ 記録は残っても、心を動かす経験にはなっていないということ
- エ 思い出は時間がたつと消えてしまうということ
問4 筆者は、予定に追われることの問題点をどう述べていますか。 ( )
- ア 体がつかれて、健康をそこなう
- イ お金がかかりすぎる
- ウ 目の前の出来事をあじわう余裕が失われる
- エ 友だちとの関係が悪くなる
問5 「時間は過ぎても自分は動いていない」とは、どういう意味ですか。 ( )
- ア 実際には移動していないということ
- イ 日々が過ぎるだけで、自分の意志で行動してはいないということ
- ウ 休みすぎて体力が落ちているということ
- エ まわりの人より成長がおそいということ
問6 筆者が考える「本当に記憶に残る経験」とは、どのようなものですか。 ( )
- ア 人からすすめられた、価値の高い経験
- イ 大勢の人と共有した経験
- ウ 自分で選び、自分で確かめた経験
- エ 二度と味わえない、めずらしい経験
問7 この文章の論の進め方として、最も適切なものはどれですか。 ( )
- ア 一般的な考えを示す → 一部を認める → 反論を述べる → 主張をまとめる
- イ 問題を提起する → 原因を分析する → 解決策を列挙する
- ウ 体験を語る → 感想を述べる → 読者に呼びかける
- エ 複数の意見を紹介する → 比べる → 判断を読者に委ねる
問8 筆者の主張として、最も適切なものはどれですか。 ( )
- ア 夏休みには予定を入れず、ゆっくり休むべきだ
- イ 夏休みの価値は、活動の量ではなく、自分で理由を選んだかどうかにある
- ウ 旅行よりも家で過ごすほうが、思い出は深くなる
- エ 夏休みの計画は、家族と相談して決めるのがよい
問9 筆者は「予定を詰めこむこと」と「実りある時間を過ごすこと」は同じではないと述べています。両者はどうちがうのですか。本文の言葉を使って、六十字程度で説明しなさい。
問10 「夏休みの価値は、何をしたかという記録より、なぜそれをしたかという理由の中にある」という筆者の考えについて、賛成・反対どちらの立場でもかまいません。自分の体験や身近な例をあげて、八十字程度であなたの考えを書きなさい。
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実際には縦書きである。
毎日毎日、1000文字前後の論説文や小説を読みつつ
授業の時はこんな初見問題に取り組む。
国語の読解対策としてではなく、「読む」「理解する」「思考する」という回路を徹底的に薄く細分化して毎日積み重ねるのだ。