算数や数学って、方向性を定め、進む手順通りに歩みを進めれば
途中で転んだり怪我をしたりしなければ必ずゴールに辿り着くゲームみたいなものだ。
問題を読んで方向性を定められるのは、その問題に近いものを解いた経験があるということ。
進む手順は言ってみれば案内図、レシピ通り実践するだけ。
その実践はやり方を知り、習熟度を高め、正確さと速度を上げれば良い。
算数が苦手な子は、このステップの中の
「手順通りに進めるためのやり方の理解と習熟」
ここに穴があることがほとんどだと思う。
それ無くして、たくさんの問題を解くことは不可能だからね。
分かりやすく言えば、「掛け算九九」だ。
くさんにじゅうしち
これが言えても、それが何なのか。
9✖️3が27ということが分かっているか。
そもそもそれは、
9が3つあるから、それは「9+9+9」ということ。
9+9が18
後ろの9のうちの「1」が前の「9」に加わると「10」になり、そこに残っている「8」を足して18。
さらに
18+9だから、後ろの「9」から「2」を「18」に足して20に、さらに残った「7」を足して27に。
という足し算の計算を省くために
9が3つ
それを一気に計算するのが掛け算という仕組みで、
くさんにじゅうしち
って覚えたら一瞬で答え出るよね
という流れ。
この流れのどこかが薄いか、抜けてるから
九九を誦じられるのに、何か弱い気がする・・・
ってことなんだと思うんだ。
ここを埋めていくにはどうするか
基礎の反復授業
これだ。
僕ら指導者は、目の前の子達に伝えた段階で次のステップ、つまり反復練習に入ろうとしてしまう。
しかし
100%、僕らが求める理解度なわけがない!
と思って基礎の言語化を繰り返すことを避けてはならない。
でもね
僕らのダメなところはね
「それ、もう分かってるよ・・・」
という生徒の顔が苦手なところ。
アルファベットなんてその最たるものだからね。