面談をした。
中高一貫に通う子と。
話はいろいろしたが、メインは英語についてだった。
んー
これは他の中高一貫でも同じ印象を受けたのだが
カリキュラムや授業形態、教材を聞くと
本当に「学校によって全く違う」ということがよーく分かるよ。
これまでは高校の英語しか、「文法」と「OC」に分かれるような形態を知らなかったが
中高一貫の生徒が増えた今、本当にたくさん情報が入ってきててね。
ある意味、「へー!」っとなって面白いんだ。
中高一貫だから、ゴールは大学受験。
高校受験がないので、ぱっと見は高校生の授業のような英語の授業を2つに分けるスタイルが多い。
ただね、僕が思うに決定的な違いがあると思っている。
高校生の場合は、中学の学習という土台がある。
その上で高校生になり、分かりやすくわかれば「リーディング」と「リスニング」に分けるみたいにしても
問題ないどころかむしろ理想的。
ただ、いつも書いてるように最初の初学段階でこれをやるとどうなる?
ほぼ日本語と英語しか知らない僕らが、アラビア語の授業でリーディングとリスニングに分けた授業をしたとしたら…
リスニングの授業では即死!
そしてそのままよー分からん時間がずっと続くんだ。
いずれリーディングの方の力が身についてくれば、少しずつ聞き取れて理解もできるだろうが
きっとそこまで心が折れずにいることも不可能だろうて。
きっと多くの一貫校が試行錯誤なんだと思う。
ゴールである大学受験がくるくると仕組み変更や傾向変更をするでしょ?
だからそれを見て、どう変わっても対応できるようにしようとしてるのか
それとも6年間のうちにいろんな方面に興味を持たせたいのか
きっと各学校の英語科には何人も先生がいて
いろんな考え、意見がある。
「オールイングリッシュでしょ!」
と主張する先生もいるだろうし
「まずは文法ですね!」
と主張する先生もいるだろう。
それをまとめ、決定する教科主任の判断もある。
言い方は悪いが「派閥」だってあるよね。
他の科目のように長きに渡る中で蓄積された「これぞ」という鉄板の指導マニュアルがないのが
日本人の英語学習だ。
もう、何年も何十年も迷走してるでしょ?
だからこそ、「これだ!」と思える指導に出会いたいよね。
もちろん、僕自身も常に試行錯誤してる。
ただ、昨日も「英検3級自己採点でリーディング満点!」なんていう報告を受けたが
おそらくかなり「日本人の英語学習」における正解に近づいてるんじゃないかとは思う。
正直、正解はないと思う。
ただ、それを探し求めることをやめてはいけない。
学校選びではきっとそんな細かいところまでは分からないし
仮に分かったとしてもそれの是非まで判断はできないだろう。
ただ、学校によって全く違うよってことは
伝えておきたい。