昨日は中3と中2で同じ英語長文に取り組んだ。
中3は15分間で
中2は25分間で。
その後、中3は解答解説だけを
中2はそれに加えて本文スラ訳も全部確認。
結果から言うと、中3にとっては時間を削ってやっても余裕で、
中2は通常の時間設定で「読むのは簡単だが問題で手こずる」
という感じ。
中3が全県平均点の2倍の塾内平均点を出せる理由も分かったし、全県平均点が40点前後な理由もかなりはっきり見えてきた。
昨日の問題には、本文にも設問にも関係代名詞がガンガン出てきていた。
普通の学校や塾ではこの関係代名詞、学ぶのは早くて中3の夏、もしくは秋である。
つまりこの文法が定着し切ってない段階でがっつり「速さ」を必要とする問題を読んで答えろ、というのだ。
無理なのも当たり前
である。
何回も書いているがね
あの分量を速く時間内に読み切るには
文法に関しては「もう意識せずとも正確に使いこなせる」という状態が必要不可欠なんだ。
おそらく出題側の意図としては、文科省が定める「英語を英語で理解」というものがあるんだと思う。
日本人が日本語を読む時に、いちいち他言語に変換していたらとてつもなく時間がかかるのと同じだ。
ここ最近特に文字数の増えてきた国語
大学共通テストの文字数などを考えても、「圧倒的に速く読む」というのは国語も英語も同じ。
その感覚が英語にも持ち込まれ、作問と出題がなされてるんだと思う。
で、だ。
英語を英語で理解
これ、母国語が日本であり、家庭でも学校でも日本語メインで生きてるのなら不可能だ。
脳みそと思考と母国語の関係は、そう簡単に打ち破ることはできない。
だからどうしたって英語を日本語に変換する必要はある。
そしてここが別れ道。
何となく訳せる
のか
しっかりと精読ができる
のか
単語とフレーズと慣れ
これをメインに特に早期英検組なんかは学び続けるが
このルートはどこかで壁にぶち当たるんだ。
まあ、本格的に壁の存在を自覚できるのは高校英語に突入してからなんだけどね。
文構造の徹底分析をする精読
遠回りのように思えるが、日本語脳で英文を速く正確に読み切るのに必要なのはこのルートだ。
松江塾の中2を見ていると、本当にこれの必要性を強く感じるんだ。
今はまだ中2の12月だ。
でも、全県平均40点前後を出してしまう今の埼玉県の中3達は、この中2と同じ状態ってことだ。
だから松江塾ではとにかく文法を早期に終わらせる。
土台をガッチガチにして。