コミュニケーション能力って聞くと
「流暢な会話」
「面白い言葉のキャッチボール」
なんてものを想像するよね。
「あの人、コミュニケーションに長けてるよね」
なんて会話に出てくる「あの人」のイメージだ。
確かに「あの人」が持っているような能力、
自分も身につけたいし、我が子にも身につけさせたい。
でも、たとえば「内気な我が子」を見て
「あの人」にはなれないな、と感じること
あるよね。
あのね
本当に必要なコミュニケーション能力って
「よく喋る」
ってことじゃないからね？
たまにいるけど、
自分の言いたいことだけをガンガン言葉にする子って
ぶっちゃけ学力低い子が多いからね。
ちょっとこっちがその子の発言を深掘りするようなことを質問すると言葉は止まり
そしてその質問には答えずにまた自分の言いたいことだけを話し出す。
こういう子は、ここで言う「コミュニケーション能力」が高いとは言えない。
コミュニケーションとは「意思疎通」である。
お互いの考えていることがお互いに輪郭クッキリで分かっている状態
これが「意思疎通できてる」ってことよね？
つまり
話す
だけじゃなくて
聞く
ということもコミュニケーションの大事な要素なんだ。
相手の話を聞いて、理解すること。
ちゃんと聞いて理解できるからこそ、
適切な言葉が出せる。
これぞコミュニケーション能力だよね。
あなたの子供が大人になり
人の話を聞けないって状態を想像してみてね
みんなで遊ぶ時、その遊びの概要を聞いてない
みんなで出かける時、待ち合わせの時間を聞いてない
持っていくべきものを聞いてない
友達ならそれでも許されるだろうが、
許されないような
驚かれるような
引かれるような
そんなコミュニティもあるよね？
あなたのいないところで、あなたの子供が一人でコミュニティの中に入っていき
ちゃんと自分の居場所を見つけ、周りから存在を認められ、役割を与えられて活躍できるかどうか
それは全て「コミュニケーション能力」があってこそ、だ。
計算が速い、とか
漢字をたくさん知ってる、とか
そういうことは二の次三の次、
まずは「適切なコミュニケーション」がその場に適してできるかどうか
それをしっかりと見て欲しいんだ。
そしてそのコミュニケーション能力は
親である「あなた」が育てるんだよ。
目を見て聞く
目を見て話す
頷く
復唱する
笑う
質問する
答える
そういう一連の全てに、しっかりと意識を向けて欲しいと思うんだ。
