子供の反抗って、2種類あると思うんだ。
一つはもう、親の存在そのものがムカついてウザくて仕方がないっていう反抗。
「なんで反抗されるのか意味不明」
親からすればそんな感じだろうか。
「ご飯できたよー」
って言っても
「いらねー」
「食わねー」
「は?」
みたいなレベル。
これはもう、今は懐かしの昭和の反抗期って感じだよね。
これはさ、申し訳ないけど多分子どもが親になった時に初めて気づくのを待つしかないよ。
仕方ないけど。
んで、もう一つの反抗期は
文字通りの「反抗」ね。
親からの何かしらの意図を持ったベクトルに対しての反抗。
要は、親の「指示」「命令」に対する反抗。
親からの、親の「意図」を含んだ自分への矢印を攻撃だと認識し、
それに抗う行動に出るパターン。
「勉強しなさいよ」
「早く寝なさい」
「スマホやめなさい」
こういう言葉を想像してくれればよい。
おそらく今、子供の反抗期に悩んでいる親は大体このケースなんじゃないかな。
これならね、まだ反抗期は解消解決できると思う。
そもそもの原因は何?
これだよね?
親からの、親の「意図」を含んだ自分への矢印を攻撃だと認識
攻撃だと思うから抵抗するのは、これはもう当然だと思うよ。
大人だって、電車で隣の人が強く押してきたら抗うでしょ?
それと同じ。
だからまずこの「意図」は横に置いておこうか。
焦る気持ちは分かるよ。
テストだって入試だって期限があるわけだから。
でも、まず反抗期をどうにかしないと
多分何やっても結果出ないし、お金と時間と労力の無駄。
さらに悪化することも確実だし。
だから親は覚悟を持って「それは今は横に置いておく」ことを貫徹しよう。
そして、そういうことなしにまたゼロからコミュニケーションを積み重ねるんだ。
目を見て、ね。
飯がうまい
この芸人おもろい
明日雨らしい
会社にヤバい客来た
あの子随分太ったね
お風呂の蓋閉めてね
玄関汚すな
明日何時起き?
たくさん寝ないと怪我するから寝てくれ
分かる?
何も子供のご機嫌をとることじゃなくて
家族として
共同生活者として
命の保全者として
当たり前に必要な会話を目を見て繰り返すんだ。
そしてもう体も随分としっかりした我が子と
大人と、やや大人
という新たな人間関係を作り、そこに信頼感と安心感、仲間感を構築していくんだ。
ゴールはここ。
素直なら子に戻して、親の指示を聞く子にする
というのではなく
家族の一員同士として信頼し、安心し、笑い、怒り、謝り、認め合う。
そういう存在にお互いがなること。
これでおしまい。
これがゴール。
そしたらね、子供はもう勝手に親の横に置いてある「あれ」をそっと持ち上げて
「これは自分でやらなきゃね」
そう言って、前を向いてあなたの前から目標に向かって歩き出すから。
そういうもんだから。
試してみて。
っていうか、その覚悟を決めてみて。