川越の塾|川高川女合格専門! 爆裂松江塾!in 川越

川越にある松江塾!代表真島による何でもブログ!

早期英語は受験英語から見たら害悪と断言できる理由はこれ

 

 

日常会話が日本語でできるから

 

中学受験

高校受験

大学受験

 

の国語の文章問題が解けるだろうか。

 

高得点だろうか。

 

 

 

 

「これ食べる?」

 

「いや、いいや」

 

「どうして?」

 

「もう食べたから。お腹いっぱい」

 

「ふうん」

 

 

軽快なキャッチボール

 

日本語の日常会話、完璧レベル。

 

 

 

 

入試英語で「Yummy!」とか出ないんだよね・・・。

 

 

確かにね、日常会話のフレーズが増えて、聞き取れて返せると親としては安心。

 

そして

 

そういうことができる子を見ると「うちの子も」って願う。

 

でもね

 

受験英語の現場に30年ほどいるけどね

 

早期英語組は「80点止まり」であることがほとんどなんだよね。

 

入試問題で、90点を超えないんだ。

 

その領域に到達できる子は、「非早期英語組」なんだよね。

 

 

早期英語の一番の弊害は

 

「知ってるフレーズの記憶に頼る」

 

これなのよ。

 

早期英語って、ほぼ全てが会話ベースのシンプルな文がベース。

 

そのベースに次々と英単語を増やしながら乗せていく感じ。

 

でもね

 

受験英語の入り口、特に「中1英語」はそのフェーズをすぐに終えてしまうんだ。

 

つまり、主語に前置詞句がくっつく。

 

んー

 

例えばね

 

The boy is running now.

 

 

これが早期英語組の子たちが日常的に触れる文構造。

 

主語と動詞がすごくシンプル。

 

だから

 

The boy with long hair over there is running now.

 

それの疑問文

 

Is the boy with long hair over there running now?

 

こういう構造になった文に対して、とても弱い。

 

 

和文英訳をさせるとね

 

 

向こうにいる長い髪をした男の子が今走ってますよ。

 

これを

 

over there long hair boy running now.

 

 

とか、余裕で書くからね。

 

会話なら普通に通じるけど、受験英語まで行かずとも、定期テストでアウト。

 

 

「え?会話で通じるのに❌なの?」

 

という、本人からしたら理解不能な理不尽すぎる状況ね。

 

 

over there 

long hair 

running 

 

 

いろんな単語は頭に入ってる。

 

でも、そこに明確で正確な「設計図」がないんだ。

 

 

 

うちら日本人もそうでしょ?

 

日本文を作るときに、明確な設計図は考えないよね?

 

それでも話せてしまうし、通じてしまう。

 

でもね、それでは国語の文章問題は解けない。

 

必要なのは

 

その設計図が一文に対しては向かずとも、文章構成に向けば受験の文章題を解けるって力なんだよね。

 

 

 

僕自身、幼少期から会話ベースで勉強を始めたタイプ。

 

小学生のときに姉と二人で海外旅行に行った時も、ヒアリングは全く問題なかった。

 

でも

 

高校受験では英語が武器じゃなかったんだ。

 

高校生になって初めて「文法」というものの大切さと「明確な構造理解の気持ちよさ」を知ったからね。

 

 

今、低学年の生徒がとても増えてきていて

 

毎日のように「英語はどのように勉強していったらいいですか?」という質問を受ける。

 

僕は即答する。

 

「必要ないです。今は国語を」

 

と答える。

 

 

結局、頭が良い子は「思考」ができる。

 

日本人の子達は「日本語」で思考をする。

 

であれば

 

その思考に必要な日本語をたくさん頭に入れることこそ大事。

 

思考と結びつくのは「母語」だけなんだよ。