今日は大晦日、明日は元日。
多くの人にとって、今日と明日の境目が意味するところは大きい。
だが、一昨日と昨日との境目と何ら変わりはない。
それは中学生と高校生の境目にも言えることだろう。
今年も、高校生になった途端に「自由」の意味を勘違いして下降線を辿っていった生徒が何人かいる。
中3から高1になった意味は何なんだ?
中2から中3になるとの何が違う?
確かに通う学校の場所が変わり、周りの顔ぶれも変わるだろう。
だが、自分の将来を構築する大事な大事な時期に変わりはあるまい。
高校に入るためにあんなに頑張ったのに、
入った瞬間に目標がなくなるのはどうしてだ?
いや、目標はあるのかもしれないが、「まだまだ先」だと思っているのはどうしてだ?
中3の1年間で、それなりに成績が伸びたから高3になってからでも間に合うとでも思っているのだろうか?
何という無知。
あまりにも浅はかだ。
高校生は、一部の生徒を除いて本当に勉強しない。
悲しくなるほど勉強しない。
勉強をしてみろ。
目標を今掲げ、それに向かって一歩を踏み出してみろ。
それこそ自分の人生は根こそぎ変わるぞ。
それがどうして分からない?
そんなに遊びたいか?
そんなにお金がほしいか?
そんなに恋愛がしたいか?
自分の将来と引き換えにしてまで?
周りの同い年の連中を冷静に見てみろ。
「差」があることに気がつかないか?
行っている高校の偏差値の差、
その先の進路の差、
持っている希望の差、
心が燃えている温度の差、
そういう差に気がつかないか?
その差が何を意味するのか、
それすらも分からないほど「アホ」になったのか?
大人の社会を見てみろ。
どこでもいい。
大人がうようよいるところに行ってみろ。
みんな同じか?
建っている家を見てみろ。
走っている車を見てみろ。
持っているものを見てみろ。
食べているものを見てみろ。
表情を見てみろ。
皆同じか?
差があることに気がつかないか?
高校生たちよ。
君達はもう、「みな同じ」という義務教育の年齢を終えている。
君達はもう、歴然たる「差」の世界を歩き始めているんだ。
自分の掲げた目標を見上げて、希望に満ちて将来を歩いていきたいのか、
自分よりも「差」を勝ち得た者たちを見上げ、うらやみ、ねたみながら将来を歩いていきたいのか。
どっちなんだ?
まだまだ高校生は幼い。
気持ちは「義務教育」の平等主義の中にどっぷりと浸かっている。
だが、身体は「格差社会」の中に置かれているのだ。
自分が今、どういう立場にいるのかを「早く」気がついた者が、「差」を勝ち得て次のステップに進めるんだよ。
分かるか?
分からないか・・・・
5年後、
いやというほど後悔しろよ。
5年前たった30センチだった「差」は、5年後には3メートルになっているのだ。
あの時ならば「たった一歩」で追いつけたのに、今はもう「高い壁」だ。
無理だ・・・
もう追いつけない。
そのとき、
気がつくだろう。
そして、
知るだろう。
絶望・・・・
これを読みながら、じっと考えてみてくれ・・・