躾を「押し付け」だと思ってはいけない。
躾とは、「会話」を通して実につけさせるものである。
僕がそれを実践する際には
いつも心がけていることだ。
とにかく、「会話」のキャッチボールを増やす。
これが大事だ。
「○○!ドアを閉めなさい!」
ではなく、
「○○!」
「はい。」
「ドアを閉めるべきだと思うけど、どうしてだと思う?」
「部屋が寒くなるから。」
「それもあるけど、他にも理由があると思う。何だと思う?」
「んー、だらしないから?」
「そうだな。それにみっともないな。分かったか?」
「うん、分かった。」
子どもは子どもの都合で動く。
まず、その自分勝手な「動き」を親の力によって止めること。
そして、
名前を呼び、自分がこれから親と会話するということを自覚させ、意識を親との会話に向ける準備をさせること。
その後は、一方的な押し付けではなく
「会話」を通して、行動の意義・意味を考えさせ、返答させること。
この際に「分からない」という返答はさせない。
子どもは自分の行動を中断させられることで「我慢」を学び、
そして会話に返答しなければならないことで思考力も鍛えられる。
自分の頭で考えた「意義」は、押し付けられるよりも早く浸透する。
僕はとにかく、よく名前を呼ぶ。
要件は、僕の呼びかけに対して返事をした後でないと言わない。
しかも、
僕の前に来て、目を見ないと言わない。
これだけは
子どもが言葉を理解する前からやってきた。
2009年も、この方針は変わらない。
わが子らの様子を見て、
このやり方が
「正解」に近いものだと確信している。