松江塾は毎週席替えがある。
その週のペナテストで、結果の良い人から前に座っていく。
ペナテストは出題される問題が分かってるテストだから、完全に努力指数で決まる座席だ、ということだ。
ということは、前に座っている子ほど勉強に対する意識が高い、ということになる。
そんな教室で授業をするとね、前の方の子達は
目の動き
目力の強さ
表情
頭の動き
そのどれをとっても、意識の高さ、強さを感じる。
話をしている僕に対し、一人一人から直径10センチくらいの太いロープが投げられてくるイメージ。
そのようなロープに知識を乗せて送り返す。
前の方の子達はそういう「太い」意識を感じる。
でもね、後ろの方の子達は
こっちを見ているべき時に見ていない。
前の方の子達が笑っている時に笑っていない。
つまり、聴いてないんだよね。
それでもある程度の結果を出しているわけだから
視界には入っているのかもしれないんだけど
彼らから投げかけてくるロープがね、
細いんだよ
直径数ミリの「糸」
そんな感じなんだよね。
同じ知識を後ろまで送り届けようとしても
なにせ細いから
途中で重さに耐えきれなくて、届かないんだよ。
前の方の子達は距離が短いのにロープが太いから
もうバンバン知識が送れるんだけど
後ろの方の子達は「糸」なんだよ。意識の太さが細い細い…。
生徒には直接話しているけど
ペナテストで頑張れないなら
学校選択問題なんて、夢のまた夢。
無理だから。
だったら、松江塾にいる意味はないよ。