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川越にある松江塾!代表真島による何でもブログ!

【早期英語への不満】少年野球からプロ野球選手にまでなる子

 

おそらく指導者の大半は分かってるはず。

 

その子がプロ野球選手になれるか、なれないか。

 

親の期待を考慮に入れず

 

体格

 

手足のバランス

 

走り方

 

動き方

 

一目見た時にある程度の分かり、

 

数週間、数ヶ月一緒に練習すれば確信に変わる。

 

 

プロ野球選手のその学年ごとの人数を考えれば、

 

プロになり、「おお、その人知ってる」となる確率は

 

ものすごく低い。

 

だからおそらく、日本中にいる指導者の前に「この子は!」と目を引く子は

 

ほとんどいないのではないか。

 

そしてラッキーにも「おお!この子は!」と目を引くような数少ない子達の大半が

 

甲子園の決勝で観客席でメガホン叩いてるんだろう。

 

 

すごい世界だ。

 

 

野球なら、指導者としてそれを「まあ、そういうもんだ」と受け入れるだろう。

 

実際、そういうもんだから。

 

しかし

 

勉強は少し違う。

 

野球の世界よりも格段に高い確率で子供をその位置にまで引き上げないといけない。

 

その中でも「英語」のウエイトは本当に大きい。

 

だから僕は英語!英語!英語!

 

 

って言いまくる。

 

 

それなのに、どうして早期英語を嫌うか。

 

 

 

理由はただ一つ。

 

 

 

教室という現場にいるから

 

 

である。

 

 

かつては中1から

 

 

今は小5から

 

 

松江塾では本格的に「英文法」を学ぶ。

 

 

バキバキの英文法だ。

 

 

大学受験にはこの英文法が超正確に頭に入っていて、溢れるほどの英単語が頭の中に入ってないといけない。

 

単語だけ増えてもだめ。

 

英文法だけ正確でもだね。

 

その両方があって初めておよそ日本語でも触れることがないだろうアカデミックな文章を読めるようになるのだ。

 

 

さて

 

 

そんな目的を持った松江塾の現場。

 

 

その初期において

 

 

ある程度の「英会話」をやってきた子達がいる。

 

 

その子達、最初は英語に対してものすごくポジティブな気持ちで授業を受ける。

 

 

うんうん!

 

って頷いて、笑顔。

 

もちろん僕は嬉しく思う。

 

 

その子達の顔から感じるのは

 

 

「うん!それ知ってる!」

 

 

という気持ち。

 

 

 

私は太郎です。

 

あなたは健です。

 

彼はボブです。

 

 

もう、イキイキと授業に参加。

 

 

 

疑問文も否定文も、答える文も

 

 

「うん!知ってる!」

 

 

で通過。

 

 

 

 

ところが

 

 

 

その表情の大半が、スッと変わる文がある。

 

 

それが

 

 

私は太郎ですか?

 

 

という文。

 

 

そしてそれに対し

 

 

はい、そうです。

いいえ、違います。

 

と答える文。

 

 

 

これに突入すると、一気に目に光がなくなる。

 

 

 

 

やってこなかったのよ。

 

聞いてこなかったのよ。

 

言ってこなかったのよ。

 

 

日常会話の中で、あまり出てくることのないフレーズでしょ?

 

 

 

私はあなたのお母さんですか?

 

 

とか、言わないもんね。

 

 

 

現場にいると、これの繰り返しになるんだ。

 

 

 

知ってるものはできる。

 

 

でも

 

 

知らないものはできない。だって、知らないから。

 

 

 

もちろん、この段階になる前に英語が嫌いになる子たちもたくさんいるよ。

 

 

だって、歌いたくないじゃん。

 

繰り返して!って言われて大きな声で繰り返すのなんて、低学年の頃までだし。

 

 

でも、たくさん言わないとたくさんのフレーズが定着しないから

 

 

ほら!言って!

 

とか圧をくらって。

 

 

そしてそのうちこの言葉が出る。

 

 

「英語、いきたくない」

 

 

 

もうね、現場にいるとそればかり。

 

 

 

たくさんのフレーズは

 

 

本当に隙間を塗り固めるくらいバラエティ豊かな表現を溢れるほど多く、大量に長時間!

 

 

それならOKだ。

 

 

まるで母語を英語にするかのようにね。

 

 

 

でも、それが無理なのに、中途半端な「それ、知ってる!」を増やすと

 

 

理由理屈に興味がなくなるんだよ。

 

 

だって、知ってるから。

 

 

僕ら日本人も、その動詞が五段活用の連用形、促音便になってるか、なんて興味ないでしょ?

 

 

だって、そんなの知らなくても困らないから。

 

 

 

中学英語のある程度までは、早期英語の「それ知ってる!」でいける。

 

 

でも、これだけ多くの子が幼少期から英語をやっていて、

 

さらに小学校でも「科目」として学んでいるのに、

 

 

なぜ中1の後半で平均点が50点台になる?

 

 

あんなに簡単で、納豆英文法を習った松江っ子達は余裕で和文英訳しまくるのに。

 

 

前にも書いたけど

 

 

僕は太郎です。

 

 

I am Taro.

 

になるまでには、かなりたくさんの理屈のスモールステップを踏まないと理解できないんだ。

 

そして、それを学んだ子は

 

 

僕は太郎ですか?

 

 

Am I Taro?

 

 

でしかなくなる。

 

 

初めて聞くフレーズだろうが、

 

 

だってそうなるしかない

 

 

という感覚で書くんだ。

 

 

 

だから、理由理屈のないフレーズ暗記は

 

 

むしろゼロが望ましい。

 

 

 

 

小学校で耳栓配布してくれないかしら。