夫婦で人混みを歩くと
自然と親子に目がいく僕ら。
「あの子、子供様だね」
「そうだね」
とかなんとか、観察して意見を言い合う。
そして先ほど
あるお父さんと息子に目がいった。
お父さんが3歳くらいの息子の前でしゃがみ込み、目を見て言った。
「あ?お前分かってて言ってんのか?」
と。
ちょっと低めの声でゆっくりと。
それまで何かわがままのようなことを言っていた男の子も
その一言で黙る。
僕らさ数歩黙って歩いてから
「うん、良い一言だ」
「んだんだ。あれは最高だ。」
なぜ子供は同じ歳なのにこうまでいろいろ、バラバラなのか。
親が違うからである。
人混みの中を歩くと
ほんとそう思う。