男は理想を語りがち。
「いいか、世の中ってのはな…」
「結局は仕事ができるかできないか、だ」
「自分からやらなきゃ意味がないのさ」
「世の中には2種類の人間がいてな…」
などなど
親からの受け売りか
本で読んだか
自分で経験したか
出所は分からないが、さも正論を堂々を熱い目と言葉で語る。
しかし
風呂の排水溝になぜスムーズにお湯が流れていくのか。
玄関外の花や木々がなぜ今日も生き生きと帰りを迎えてくれるのか
なぜトイレットペーパーが今日もそこにセットされているのか
いつもの引き出しに今日も下着が綺麗に畳んであるのはなぜか
ワサビ、生姜、からし、なぜ言えばすぐに出てくるのか
油、マヨネーズ、ソース、醤油、味醂、酒、麺つゆ、ドレッシング、シャンプー、リンス、ボディーソープ…そういったものはなぜしっかりと家の中にあるのか
夫には、確かに見えているものがあるのだろうが
見えていないものもたくさんある。
ありすぎるくらい、ある。
夫の見えている理想と現実
それと同じくらい
私にしか見えていない理想と現実があるのだよ。