川越の塾|川高川女合格専門! 爆裂松江塾!in 川越

川越にある松江塾!代表真島による何でもブログ!

僕ら塾講師が質問を持ってくる生徒に対して思う本音とは

 

自学において結構大事なことなんだけど

 

「分からない問題」

 

にぶち当たった時にどういう「行動」と「判断」をしたら良いかって話。

 

例えばさ、

 

レストランで食べた料理を

 

「同じものを作ってみて」

 

って言われたとするじゃん。

 

僕は全く料理ができないから、

 

確かに美味しいんだけど、何をどうしたらこういう味になるかなんて

 

全く分からないわけよ。

 

毎日のように我が天使な奥様と一緒にスーパーに行くし、

 

そこで

 

「あ、ターメリック切れてたんだ」

 

とか

 

コンソメどこだっけ?」

 

「豆板醤買わないと」

 

とか

 

いろいろ耳にするんだけどね

 

それがどういう味の調味料?で、どんな料理に使うのかとか

 

全く分からないわけよ笑

 

その段階で、レストランで食べたその料理の作り方を教えてもらっても

 

「あー!なるほど!!」

 

ってならないわけよね。

 

仮に方法を頭に刷り込んで作れるようになったとしても

 

それって多分、本当にその料理を作れる人と比べたら美味しくはないはずだし、いずれ忘れる。

 

 

てか、そもそも興味もないしね。

 

 

 

 

じゃあ、そんな感じの人が「料理ができる」というようになるにはどうすれば良いか、

 

 

 

それは

 

 

その目の前の味も調味料も想像できない料理のやり方を聞くんじゃなくて

 

 

「毎朝卵焼きを作る」

 

というところからスタートしないと駄目なんじゃないか?と。

 

 

つまり、難解なものは「今の自分じゃ本当の意味で定着はしないし、やる気にもならん」と、

 

 

 

すっ飛ばす

 

 

ってことも大事なんじゃないか?と。

 

 

「すっ飛ばす」と聞くと、それをやらずに先に進むっていうイメージがあると思うんだけど

 

そうじゃなくて

 

「へー、美味しいねー」

 

と頭の中を通過させて

 

 

自分にとって簡単にできそうなものをしっかりと繰り返すってことね。

 

 

毎朝毎朝卵焼きを作っていると、飽きてくるじゃん?

 

 

で、卵焼きにもいろんな味があることは知ってるから、

 

ちょろっと味変し始めるわけよね。

 

 

その頃にはもう片手で卵を割れてるはずだし。

 

 

四角いフライパン?で形も綺麗な感じに焼けるようにもなってるはず。

 

 

で、味変したものを家族に出すと

 

 

「あ、今日の美味しい」

 

とか言われたら、

 

 

「ふふん♫」

 

 

ってなって、自分の中に感情と達成感を持って蓄積されていくわけよね?

 

 

 

結局、何事もそれなんだよ。

 

 

 

基礎基本が大事

 

 

 

もう、これに尽きる。

 

 

 

 

さて

 

 

前置きがとても長くなったが題名に書いたことについて。

 

 

ある生徒が質問を持ってきたとするでしょ。

 

 

僕らはその生徒のことをよく知ってるわけよね。

 

 

学力とか性格とかいろいろと。

 

 

そしてその上で持ってきた問題を見る

 

 

 

その瞬間、分かるんだよ。

 

 

「あー、この子は今、これじゃないな」

 

 

って。

 

 

やたらと「質問をすることを推奨する塾」ってあるでしょ。

 

これはそれで良い塾であることは間違いないんだけど

 

 

それって、すぐ向こう側に

 

「質問しないことは駄目なこと」

 

っていう空気にもなりかねないよね。

 

 

真面目で良い子ほど、そういう空気は微妙に察知して

 

 

とりあえず「質問をしなきゃ!」という圧を感じるんだよね。

 

 

当然、質問っていうのは「分からないこと」を聞くわけで

 

分からない問題に出会ったら「よし!質問するというノルマを達成できるチャンス!」

 

 

と思って先生のところにいく。

 

 

でもね、「分からない」と感じた時点で、

 

今の自分とその問題の位置がどれだけ離れてるかの判定もできないよね。

 

 

サッカー始めたばかりの子が、「オフサイドトラップって、どうやれば良いんですか?」って質問するようなもんだから。

 

 

そのコーチは言うよね

 

 

「んー、今じゃないかな。まずはパスとトラップの練習やろうか」

 

と。

 

 

 

でもなぜか勉強においては

 

 

「質問されたら教える」

 

 

っていうこれまた謎文化が塾にはあるんだ。

 

 

 

そうしないと、「あの塾は質問に答えてくれない」ってことになるし。

 

 

 

でも、僕らは分かるんだ。

 

 

 

「今、この子がやるべき問題はこの問題じゃない。教えても意味ない。もっともっと手前だ」

 

と。

 

 

 

最近はAIがその診断をして、その子に最適な問題を提供する仕組みも流行り始めてるよね。

 

 

それ

 

 

すごく大事。

 

 

 

 

ただそこに「さじ加減」がどれだけあるのか

 

 

 

というところよね。

 

 

 

ただそこに「キミハコノモンダイニモドリナサイ」と、AI的に突き放すのか

 

 

「ほほう。なるほど。じゃあ、この問題のどこまでが分かってる?」

 

 

と声かけするのか。

 

 

そこらへんの微妙なさじ加減のコントロールをしたやり取りができるか否か。

 

 

 

それがすごく大切なんじゃないかな、と思うんだよね。

 

 

 

もちろん、受験直前までそんなことをやっているようでは駄目。

 

 

それを自問自答しながら自学できるようにならないとね。

 

 

 

ね。