塾で指導をしていると
「どうしたら成績が上がりますか」
とか
「偏差値を上げる方法を教えてください」
といった質問をされることがある。
結構ある
頻繁にある
それに対するアドバイスの的確さこそ、その塾や先生の価値であるかのように思われているはずだ。
そうでしょ?
しかし多くの場合、その期待した結果は起きない。
まずね
そもそもね
そういう質問をしてくる場合
そうだな
中3や高3だとしよう。
そういう場合、もうそれまでの人生の中で
ガッチガチに勉強できる子達を見てきていて
何をすべきかなんて、もう分かりきってるわけなのよ。
それでも質問をしてくるわけよね?
つまり、彼らが知りたいのは
成績を上げる方法
ではなくて
「先生がこれから言う方法は分かってるので、それをやらずにもっと楽にもっと効率的に、なんなら超楽にほぼ何もやらずに成績上げる方法教えてください。」
ってことなのよね。
もちろん、そんな方法は存在するはずもないから
僕は淡々と伝える。
「覚えるべきことを少しずつ毎日コツコツ繰り返し、問題解いてできなかった問題よーく考えて、必要な知識を学び、それでも分からなかったら質問してね。」
と。
だから、そもそも最初から噛み合ってないのよ。
それが、「塾の先生に聞いてきなさい!」と言って、
聞いてきたのに成績が上がらない理由。
超デブな人が「痩せる方法教えてください」って言ってるのと同じ構造ね。
「食う量減らして運動増やして。それを毎日半年くらい続ければ結果が少し出て嬉しくなってその先も継続できるようになるよ。」
なんて言っても彼らはやらないわけよね?
それと同じなのよ。
やればいいだけなのに。