We have known each other for twenty years.
How long have you known each other?
目の前にこういう英文があった時
僕らの頭の中は絶対に
We 私たちは
have known 知っている
each other お互いを
for twenty years. 20年間
How long どれくらいの間
have you known あなたは知っていますか
each other? お互いを
というように、「日本語」に変換している。
そして、ここからがポイントなのだが、
僕らは日本語に変換した時点で、その内容を把握する。
日本語は語順感覚がかなりルーズな言語なので、全く違和感なく「この文は理解できた」と思ってしまうのだ。
この時点で、この文に含まれている文法単元「現在完了」はOK
と認識してしまう。
しかーし
あなた達はどのくらいの間お互いを知っていますか。
という日本語を英語に直せ、と言われると
途端に頭の中に「もや」が立ち込めるのだ。
現在完了はOKだ、という記憶。
そこから「どのくらいの間=How long」を思い出し、
そして「記憶」の中から似た文を引っ張り出してくる。
そして記憶の中にあるその文と同じように単語を書く。
分かる?
すべて「記憶」が頼りなんだ。
似た文の記憶
ね。
だから、「考えている」のではなく「思い出している」と言えるよね。
これが特に高校生になってから英語撃沈の最要因になるんだよ。
一体、何十パターンの文を覚えるつもり?
まず、「どのくらいの間」は疑問詞だから文頭というルールがある。
だから
どのくらいの間 あなた達はお互いを知っていますか
となる。
さらに疑問文や否定文は「最後に変える」というのがミスを防ぐための鉄則
さらに「どのくらいの間」という疑問詞も先に英語にしてしまって除外しちゃおうか。
How long あなた達はお互いを知っている
そしてこの文は「○○は、○○を、○○する」という文だと分かるから、一般動詞の文の語順に直す。
つまり
あなた達は 知っている お互いを
と。
ここまで来て、初めて英語に直す。
You know each other.
文意的にも、疑問詞的にも現在完了だと分かるから
動詞部分をルール通りに「have +過去分詞」にする。
You have known each other.
そして最後、これを元の疑問文に直す。
この「have」は助動詞だから、
疑問文は助動詞を文頭に出すだけ。canとかと同じだ。
だから
have you known each other?
となる。
あらかじめ文頭に出して除外しておいたhow longを戻すと…
How long have you known each other?
はい、完成!
どうかな?
思い出すのは「英文」ではなく、「ルール」ということよね。
ルールを思い出して使うこと
それが
「英語という教科において思考すること」
の正体だよ。
無限暗記コースを進むのか
思考コースを進むのか
これは英語学習の早期段階で決まっちゃうからね。
幼少期に早期英語をやると大体英語が途中からできなくなる理由はここにあるんだよ。