中3の夏前に入塾してきた子。
とにかく、社会が苦手で苦手で…。
一問一答をやっても、ぶっちぎりで間違えが多かった。
5教科でも、志望校には偏差値にして「６」くらい足りず。
でも、なんだろね
不思議と僕は「受かるんだろうな」って思ってた。
根拠は「目」の真剣さ。
僕の授業では、ことあるたびにみんなの出来具合をチェックする。
全員を起立させ、
満点
一問ミス
二問ミス
というように、正答数の多い子から座らせていく。
当然、その子は座るタイミングが遅かった。
でも
それでも
「目」には力がこもっていた。
本人はそのつもりはなかったと思うが
座る瞬間、僕を見つめる。
睨む、とまではいかないが
「次は見ててください！」
そんな言葉が聞こえてくるような感じ。
周りに比べて間違いの数が多くても
折れない
へこたれない。
むしろ、歯を食いしばって笑顔すら見せる。
絶対に悔しいはずなのに。
笑顔の向こうに見える悔しさ
口の端に力がこもってる笑顔。
あれは、無理やり笑顔を作ってたんだろうな。
どんな時にも
辛い時こそ
笑顔！
そんな強い意志が感じられた。
さて、
その子。
僕の指示を守って、ひたすらに一問一答を解きまくった。
そこに他の問題などに出てきた知識も書き足して。
そして
入試本番。
あれだけ苦手だった社会で「９１点」
もちろん、5教科の中で最高得点だった。
その子から
今年以降の子達のために
その一問一答を譲り受けた。
松江塾の伝説の一冊にしていく。
それがこちら。
凄いでしょ？
その子は高校部でもモリモリ頑張ってるよ。
高校でも順位、上げてきてるし。
さすが松江っ子だ。
