30年以上やらせてもらってても思う。
教育をビジネスにすることの難しさを。
僕がどうだかは別にして
目の前の子達や人たちに何かを教えるって
人としての根っこの部分で繋がる感じが必要なんだ。
そうしないと本当に伝えたいことが伝わらないから。
相手を伸ばそうとすればするほどね。
もっと
もう少しで
ここからだ!
っていう瞬間はほぼ無数にある。
でもその時に
「あ、時間だから今日は終わりです。追加で費用をお支払いいただければ教えますがどうしますか?」
って、いきなりドライに言えるか?ってこと。
その結果、学校の先生たちの職場環境が「ブラック」とまで言われるようになったんだ。
まあ、そりゃ当然だろうよ。
善意の搾取
なんて、モロに言い表してると思う。
今回の動画視聴のこともそう。
おそらくみんな「何この仕組み、お得すぎる」って思ってた人もいたはずなんだ。
辞めても松江塾の授業受け放題という、無料サブスクシステム。
最初は「致し方ない退塾、残念で仕方ない…」という苦渋の決断の末の退塾者に対しての僕の善意だったと思う。
でも、それが「当たり前の権利」みたいになっていったのは、僕自身がちゃんとビジネスとして形を作らなかったからだ。
僕は動画販売業者じゃない。
動画を繰り返し何度も見て復習してね、と
塾生に対して学びを促すためのツールだ。
それを辞めても無料でいつまでも見れるっていうのは
どう考えても成り立たないよなぁ。
必死で探したけども
辞めても無料で授業が受けられる塾
ってなかった…。
そりゃそうだよな。
そんな「道」を作り、放置していたのは僕が悪いよな。
松江塾って、目の前の生徒や保護者のために「良かれ」を積み上げてきた部分が大きい。
他の塾なら「あ、これは追加費用が必要です」となるだろうサービスも
どんどん無料で追加されていく。
どこかで「家庭教育」の感覚が僕の中に太くあり続けるからなんだろう。
でもそれは良くないよなぁ。
むう。