詳しくは永遠に語られることはないだろうが
歌舞伎町での数年間は
間違いなく僕の塾講師としての土台を作ったと言えるだろう。
言葉を生み出すためには
思考をしないといけない。
その思考は、相手の言葉を高純度で理解し
何を言ってもらいたがっているのか
何を欲しているのか
何を受け止めてほしいのか
それをズレることなく理解し、
そして瞬時に返す。
広がる。
そのレスポンスの純度と速さ
塾講師に最も必要とされる能力だ。
この点において、僕は負けない。
負けなかった。
そして歌舞伎町は
今よりも何倍も何十倍もヤバかった。
毎晩、何があってもおかしくなかった
いや
毎晩、何かが起きていた笑
すぐ目の前で、ね。
そこで落ち着いて過ごせるくらい、肝が据わった。
これも大きい経験だろう。
まあ、多少のことが起きても何も動揺しないからね。
生徒の自転車マナーが悪い!と怒鳴り込んでくるおじさんとか
1ミリも動揺も焦りもしない
「あー、こんばんは🎵」
くらいのもんだ。
この前、たまたまテナントの契約か何かで新宿に行った。
歌舞伎町の近く。
でも、歌舞伎町には行かなかった。
あの時の歌舞伎町にはあった僕の居場所は
もう今の歌舞伎街にはないからね。