まずは読んでもらおう。途中の( )にもちゃんと考えて答えを入れていこう。
【エルと竜の本当の話】
エルは小学2年生。先月( )さいになったばかりだ。
今日は日曜日なんだけど、お父さんとお兄ちゃんは昨日から2泊3日で旅行に行ってる。
だから二人が帰ってくるのは( )曜日だ。お母さんとエルはお留守番ってことだね。
お母さんは午前( )時に家を出て、買い物に行ってる。
今は正午。もう1時間も帰ってこない。
そろそろ帰ってきてほしいな。おなかも減ったし。
ガサ
ん?なんだろう。庭のほうから音がする
ガサ、ガサ
やっぱり、何かいる!誰?お母さん?
エルはそう思い、窓を開けた。
するとそこには大?ねこ?なんかちがう。しっぽは・・・生えてる。足は・・・
4本。
え?はねがはえてる!!
しかも頭にはツノが!エルが今までに見たことがない生き物だ。
いや、ちがう。
絵本の中で見た気もする。
竜?ドラゴン?
どれくらい時間がたっただろうか。
エルと竜は見つめあったまま動かない。
するとエルはあることに気づいたんだ。
庭には、同じ生き物がたくさんいる!みんなはねがはえてる!えっ?なんでこんなに?
すると1匹の竜がエルにちかづいてきたんだ。
そしてエルに話しかけてきた!
「こんにちは、エル。僕は竜のアレン。この子達は僕のなかまさ。いっしょに遊ばない?」
なんでエルって名前をしってるんだろう・・・
そう思ったけど、なんだか楽しそうだ。
「うん!いいよ!」
そう言って庭にとびだしたエル。そして、おにごっこ、かくれんぼ、たくさん遊んだ。
「エル、僕たちはそろそろ帰らないといけないんだ。遊んでくれたお礼に、僕たちの大切なツノをあげる。僕たちは7匹。ツノは1匹に2本ずつ生えてる。あ!向こうの1匹は3本ある特別な子だよ。ぜんぶもらってほしいんだ。だいじょうぶだよ。よるになったらまた生えるから。はい、手を出して」
エルはたくさんのツノをビニール袋に入れて、そっと本だなにしまったんだ。
その日はお母さんとお昼ごはんを食べて、すぐにねちゃった。つかれてたんだね。
そして次の日、また竜たちは庭にやってきたんだ。
「今日も遊ぼう!」「うん!いいよ」
そして今日も楽しくあそんだ。また帰りにツノをもらった。7匹全員のツノを。
アレンは帰るとき、こんなことを言ったんだ。
「ねえ、エル。きのうと今日わたした僕たちのツノね。あれは一本50円にかえることができるんだよ。じつはね、もうエルのお父さんとお母さんには言ってあるんだ。だからお母さんがかえってきたら、ぜんぶお金に変えてもらったらいいよ。来年は辰年だね。だからそれがエルのお年玉ってことだよ。あ!一本だけツノをかえしてもらっていい?あれがないと、僕たちはこの人間のせかいから竜の世界にかえれなんだ。ツノがとびらのカギだからね。じゃあ、そろそろかえるけど、さいごに・・・エルのお年玉はいくらなのかおしえてくれるかな?」
これが昨日やった小2の文章問題だ。
僕の完全オリジナル。
読みながら惹きこまれ、そしてストーリーの中に算数の問題もある。
国語と算数を両方楽しめる文章題。
僕が使ってて楽しいから、きっと解いてる生徒達も楽しいはず。
ただ昨日は小2がまだ読めない漢字も多くて申し訳なかった。
そこは次回から気をつけよう。