小2の授業プリントを作り、川越駅に向かってクレアモールを歩く真島
49歳
男性
前から30代半ば?と思われる女子3人が歩いてくる。
川越は観光地なので、のんびり歩く人が多い。
その3人もそんな感じのプラプラ歩き。
先頭を歩くスラリとした女性が、暑かったのだろうか、コートを脱ぎながら後ろを歩く2人に聞こえるようにこう言った。
「おもしろーい」
と。
しかし、僕には見えている。
その、ちょっと張りを意図的に出したその甲高い声に似合わない
死んだ魚のような目が。
そしてすれ違う瞬間
僅かながら、ハッキリと聞こえちゃったさ。
「チッ」
という舌打ち。
怖えぇ
怖えぇよ、女子
また午前中だぜ?
これから何時まで川越観光続くんだい?
朝から死んだ魚の目をして舌打ちする人たちと
楽しく観光できるのかぃ?
願わくは
川越観光の思い出が
死んだ魚の目のようにならないことを。
怖えぇ