公立トップ校は
学校の定期テストで毎回9割近くを取っている子達なら
塾あり
塾なし
関係なく受かると思う。
ただ毎年多くのトップ校合格の子達を見ていて思うのは、
その定期テスト9割を「どう取っているか」という過程に違いがある
ってことだと思う。
定期テストで9割取る子にも何種類かいて、
①ワークなどの反復で定期テストに合わせた問題を解けるように準備していく子
②直前まで脱力してても、何ならノー勉で8割くらいは取れてしまう子
③何をやっているかは不明だが取れる子
あくまでも、僕の約30年間の経験則からの見立てである。
僕の意識は高校受験に「受かる」「落ちる」というところにはない。
受かろうが落ちようが、結局勉強の本戦会場は高校での学習状況なのだから。
そう考えると、一番危険なのは実は
①ワークなどの反復で定期テストに合わせた問題を解けるように準備していく子
である。
一番真面目にテスト勉強に取り組む子。
いわゆる「真面目な子」である。
こういう子は、実は公立高校入試では「ギリギリ」の勝負をすることになる子が多い。
毎回の定期テストは「パターン」を染み込ませて
「この問題の解き方はこれ」
「この表のここはこれ」
みたいに、おおよそ出るであろう問題に対して対策をしっかりとして定期テストに挑む。
定期テストは確かに取れるのだが、
なぜか入試では「ギリギリ」になることが多いのだ。
それに対して
②直前まで脱力してても、何ならノー勉で8割くらいは取れてしまう子
こういうタイプの子達、いわゆる「地頭が良い」とされる子達だ。
人の話をしっかりと聞くことが習慣されていて、授業の段階である程度知識が蓄積される子達。
この子達は学校の定期テスト勉強を「つまらない反復作業」と思いがちである。
だから定期テスト直前まで本気にならない。
直前になって初めて「帳尻合わせ」をする子達だ。
こういう子達が実は公立トップ校には一番多いように感じている。
そして余裕で受かっていく子達も。
そして実は、入学後に「沈む」可能性が高いのもこの子達だ。
①ワークなどの反復で定期テストに合わせた問題を解けるように準備していく子
の子達が入学後に沈むのでは?と思うだろうが、実は違う。
この子達は高校入学後も同じような勉強を続け、大体真ん中かその下くらいに食らいついていることが多い。
そのさらに下にいるのは②の子達。
この子達は「帳尻合わせ」で乗り越える傾向が強いため、それが高校学習内容ではできずに沈むことが多い。
「塾あり」「塾なし」の影響を一番大きく受けるのがこの子達ではないか?
と、僕の経験からは思えるのである。
塾での指導により、「帳尻合わせ」の習慣や性格をどこまでも変えられるか
そこなのだ。
分かるかな
つまり「学習内容そのもの」ではなく、
日々の習慣
のところにアプローチすることで、根っこの部分をいかに変えていけるか
ここに「塾あり」「塾なし」の差が大きく出ると
僕は思う。
そして最後
③何をやっているかは不明だが取れる子
松江塾が「自学」の方は大きく方針転換してから、このタイプの子達が増えた。
②の子達が進化した結果だと思う。
つまり「完全自走状態」の子達だ。
例えば定期テスト前に英検の単語学習とかやり出す笑
そして定期テストは普通に9割を超え、入試は「え?ああ、受かってました」くらいの感覚で受かり、
そして高校入学後も部活に力を入れながら、シレッと学年上位の結果を報告してくる。
塾あり
塾なし
どっちが正解かは「高校入試」という観点からは分からないが、
今の時点では
③何をやっているかは不明だが取れる子
こういう子達は、そういう子に育てるという方針がないと育たないのでは?
とも思う。
まあ、あくまでも「現時点では」ということだが。