目の前の先生から
「これをやりなさい」
と言われた子たちは、素直にそれをやる。
そして
終わる。
その瞬間、その子たちの心の中には
「次、何をやったらいいんだろう・・・」
という気持ちが芽生える。
指示されたものを終えたからこそ、「次の指示は何か」と思う。
当たり前だよね?
「夕飯の準備を手伝って」
と言われ、具体的に「箸を並べて」と言われてしまった子は、終わったら必ず「終わったよ。次は?」と思考停止に陥る。
これは仕方がないとも思う。
だから松江塾では、自学のスタートの時点から指示を出さない。
いや、「何をやってもいいよ」と言う。
するとまだ自学に慣れていない子から
「数学でもいいんですか?」と質問が出る。
僕が文系科目担当だからだろうね。
僕はもう一度同じことを言う。
「何をやってもいいよ」
と。
これで大体の子が気付く。
指示されないと、「終わった」「指示を完了させた」という状態がなくなる。
これこそ、自学にとって一番大事なことだと思うのだ。
ただね、これだと各生徒たちの完全自由になるわけで
見ていて「それは意味ない勉強だろ」と思うこともしばしば。
しかしここでも指示やアドバイスはしない。
自分で「良かれ」と思った勉強方法だから、出だし口出しはしない。
当然結果は良くない。
でも
そこから自分の学習方法を振り返ればいいよね?
人は失敗からしか学べない
この言葉、本当に大切だと思う。
親は本能的に子供には失敗させたくないって思うんだけど
でもね
失敗から学んでいく子たちの方が
結果的に高いところに行けるのよ。
って、多くの成功者たちが同じことを言うよね。