採血に呼ばれ、
処置室に入ると、そこには百戦錬磨！みたいな看護師さんが待っていて
「生年月日確認いいですかー？」
と元気に声をかけられた。
「昭和…」
と言った自分の言葉に
月日の流れの速さを感じる。
そうか
僕は昭和生まれなのか…
そんな感傷にひたる間も無く
その百戦錬磨看護師さんは
「はい、じゃあこちらにお座りくださいねー！」
と、元気に、でも機械的に進行しようとする。
い、いかんよ
このペースに乗せられて、あの椅子に座ったら、
猛烈な速度でバンドを巻かれてしまう！
そうなったらもう失神まっしぐらだ。
ここは
この流れを止めないと！
そう思い、意を決した
真島、４５歳
ええ、
言ってやりましたよ。
負けじと元気な声で！
「あ！僕、倒れるので！キリッ！」
しばしの静寂
見つめ合う
百戦錬磨の看護師 vs ４５歳、真島
その静寂を破ったのは
「ぷっ」
という、百戦錬磨看護師の吹き出し笑い。
ふっ
やったぜ
百戦錬磨の看護師を
吐き出させた。
言った言葉はダサいが
妙な達成感。
誘導されるがまま、胸張ってベッドに横たわったさっ！
その後、採血は無事終了。
ごめんなさいね、看護師さん達
わがまま言ってしまって。
その後、腹部超音波検査も終わり
これで、今年の健康診断は終了。
あー
お腹減ったー
