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連用修飾語と連体修飾語でなぜ中1が躓くのか

 

小3あたりから少しずつ学び始める国文法。

 

まずは主語と述語から。

 

そして「詳しくする言葉」「かざり言葉」と名前を変えて合流してくる修飾語という概念。

 

この

 

「詳しくする」

「飾る」

「修飾」

 

のどれもがしっくりいかない。

 

だから僕の授業では「繋げてスッキリ」と言っている。

 

 

それで乗り越える修飾語だが

 

中1になり、いよいよ本格的に国文法を学ぶ段階になり

 

連用修飾語

連体修飾語

 

という、「ほぼ全員がモヤッとする単元」が登場するんだ。

 

なぜモヤッとするのか。

 

 

黒い犬が公園でゆっくり歩く

 

という文章でその理由を考えてみよう。

 

 

まず、何はともあれ文節に切る。

 

黒い 犬が 公園で ゆっくり 歩く

 

まず文の成分を見る時には

 

述語から!

 

が大原則。倒置法が使われていない限り、述語は必ず文末にある。

 

 

つまり

 

「歩く」

 

が述語と決まる。

 

 

そしたら次は、その述語に対し

 

何が?誰が?

 

と聞いてみる。

 

つまり

 

「へー、歩くんだ。何が?誰が?」

 

 

と。

 

 

そこから「犬が」と答えられ、これが主語。

 

 

 

黒い 【犬が】 公園で ゆっくり 「歩く」

 

ここまでOK?

 

 

んで、次。

 

 

接続語や独立語は後で学ぶとして、今の段階では

 

 

残りは全部修飾語

 

 

と考えて良い。

 

 

さて、ここからが「繋げてスッキリ」の本領発揮だ。

 

 

修飾語は必ず他の言葉に「繋げてスッキリ」する。

 

 

やってみよう。

 

 

黒い犬

黒い公園

黒いゆっくり

黒い歩く

 

 

もちろん、「黒い犬」だけがスッキリ。

 

 

 

公園でゆっくり

公園で歩く

 

 

もちろん、「公園で歩く」がスッキリ

 

 

 

ゆっくり歩く

 

 

日本語は言葉は後ろにしか繋がっていかないから、最後は迷わない。

 

 

 

はい、こうやって「繋げてスッキリ」で修飾する先が確定。

 

 

いよいよこの先に「じゃあ、その修飾語は連用修飾語?連体修飾語?」というハードルが待ち受ける。

 

 

ここで多くの教材は

 

 

用言と体言

 

というものの説明に入る。

 

 

用言?何それー

 

体言?初めて聞いたー

 

 

のレベルだよね?普通は。

 

 

 

で、

 

 

用言は「動詞、形容詞、形容動詞」だと知り、

 

体言は「名詞」だと知る。

 

 

 

ふむ

 

 

まあ、ここまでも良いだろう。

 

 

 

ここで問われるんだよ。

 

 

 

「黒い」は連用修飾語?連体修飾語?

 

 

 

これに対し、「混乱」が始まる。

 

 

 

「黒い」は形容詞だから、用言だと認識できる。

 

 

つまり!連用修飾語だ!!!

 

 

 

と答え、もちろん❌を貰う。

 

 

 

えええ?

 

 

 

じゃ、次

 

 

「公園で」は連用修飾語?連体修飾語?

 

 

 

「公園」は名詞だから、連体修飾語!!

 

 

 

はい、これもまた❌。

 

 

 

「ゆっくり」は、用言でも体言でもないけど、

 

 

なんとなくゆっくりとした動作っぽいから動詞?用言?

 

 

 

「よし!連用修飾語!!」

 

 

そしてまさかの⭕️!!

 

 

 

モヤッとするよねー

 

 

 

 

でも、松江っ子達は大丈夫。

 

 

 

一昨日と昨日、しっかり授業で伝えたからね。

 

 

 

そして今日からしばらく毎日和文英訳で国文法やるからねー。