今日の低学年の文章題はこれ。
生徒に配布するPDFは縦書きだけど、ここでは横書きでコピペする
4月25日低学年
第1章 ほこりだらけの引き出し
ゴールデンウィーク前の金曜日。三時間目が終わったあとの大そうじの時間がやってきた。
ハルトは、まどがわのいちばんすみにある、古い木のつくえをぞうきんでふいていた。このつくえは、もう何年も前から教室にあるらしく、表面はキズだらけ、引き出しのとってもはんぶんとれかかっている。
「うわ、これかたい! ぜんぜん開かないよ」
ハルトが力をこめて引き出しを引っぱっていると、となりのせきのミオがやってきた。
「どうしたの、ハルトくん」
「この引き出し、なんかひっかかってて開かないんだ」
ミオはランドセルから定規を出して、すきまにすっとさしこんだ。
「ちょっと貸して。こうやってね……」
カクン。
小さな音がして、引き出しがゆっくりと開いた。中はうすぐらくて、ほこりがふわっと舞いあがる。
「うわ、すごいほこり!」
ふたりがのぞきこむと、おくのほうに、おりたたまれた一まいの紙が入っていた。黄色っぽくなっていて、ふちが少しやぶれている。
ハルトはそうっと取り出し、ゆっくりと広げてみた。
「……これ、なに?」
紙には、線でかかれた地図のようなものがあった。学校の校庭、近くの中央公園、それから学校うらの小さな丘。あちこちに、星のマークや月のマーク、丸いしるしがついている。
紙のすみには、小さな字でこう書かれていた。
「1985年6月 6年2組より」
ミオが目をまるくする。
「1985年って……すっごい昔だよね」
「それに、これ、なんのマークだろう?」
ハルトはどきどきしながら、地図をじっと見つめた。星マークの場所は、たしかに自分たちのよく知っている公園や校庭。でも、なぜこんな地図が、こんな古いつくえの中にしまわれていたんだろう?
キーンコーンカーン。
そうじの終わりをつげるチャイムが鳴った。ハルトは、地図をそうっとポケットにしまった。
(これ、ぜったい、何かあるぞ……!)
ゴールデンウィークが、もうすぐ始まる。
◆ ないよう クイズ ◆
つぎのうち、本文の内容と合っているものを、すべて えらびましょう。
ア. ハルトは大そうじの時間に、新しいつくえをふいていた。
イ. 引き出しを開けたのは、ミオの定規のおかげだった。
ウ. 引き出しの中には、おりたたまれた紙が入っていた。
エ. 紙には、「1985年6月 6年2組より」と書かれていた。
オ. 地図のマークは、ハートの形ばかりだった。
カ. ハルトは地図をすぐに先生に見せた。
さあ、今日から10章まで続くちょっとドキドキのストーリー。
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