「お母さん、明日の天気は?」
こんな日常的によく聞く一言。
英語になると
Mom, how will the weather be tomorrow?
である。
この未来の天気を尋ねる疑問文、中学生のほぼ全員がちゃんと理解できていないんだ。
この文をちゃんと理解するまでの遠く、深い道のりを言語化してみたいと思う。
ほぼ松江塾の授業の再現になるかと思う。
まず、そもそも天気を表すときってどう表現するだろう。
日本語で考えてみる。
キッチンにいるお母さんに、「天気どうだか見てくれる?洗濯物を外に出せるかな」と言われ、窓を開ける。
「晴れだよ」
と答える。
さあ、天気を表す文が目の前に出た。
日本語として整えると
晴れです。
となる。
さあ、これを英文にしようか。
英文は「2種類」しかないから、どのどっちなのかを判断だ。
① は、です、〜
② は、する、を
これしかない。
と考えると、「晴れです」は「は、です、〜」だと分かる。
さあ、当てはめよう!
ってなると・・・
困ったことが起きる。
一番最初の「は」がない!
晴れ です
しかないから!
となると
は、です、〜
に当てはめられるのは
です
と
〜
だけ。
どうする? 主語がないよ?
でも英語は絶対に主語が必要。主語がないと下手したら命令文になってしまうから。
じゃあ、主語をどうにかして書かないと!
ってなる。
でも、変に意味の濃い単語を主語にすると、意味が変わっちゃうから・・・
と、そこで候補に上がったのが
なるべく短く、なるべく意味が薄い単語・・・
なんかちょっと申し訳ない感じがするけども・・・
it
お前だ!
本来の意味は「それ」しかない。
しかも細いアルファベット2文字だけ!
よしよし
では君に主語を任せよう。
どうせうっすい意味しかないから、ここでは形だけ主語の席に座ってるだけでいいからさ。
ということで
は、です、〜
の「は」が確定だ。
It です 〜
これで「です」が確定だ。
It is sunny.
ふう、ようやく「晴れです」が英語にできた。
先は長いぞー!
さて、今度はこの文をもとにして「sunny」が不明だとして天気を尋ねる文を作っていこう。
ただね、ここで問題なのが
僕ら日本人が普段天気を聞くときなんて言うかって落とし穴なのよ。
どういうことか
「今日の天気は何?」
これがメジャーな聞き方だと思わない?
でもさ
これ、よく考えたらおかしな文だよね。
天気って「物」じゃないのに、「何」で聞くって・・・。
こういうバグが度々登場するのが日本語なんだよね・・・。
天気って「様子」だから、本来は「天気はどう?」これが正解。
まず英語の前に日本語を整えないといけないってことなのさ。
さて、話を進めよう。
It is sunny.
この文のsunnyが不明、天気は様子だから「どう」つまり「how」で尋ねる。
あとは納豆英文法のルール通りだ。
まず疑問詞は文頭に出す。
It is sunny.
How
そして、残った文を疑問文にして後につける。
It is
はbe動詞の文だから
How is it?
となる。
ふう・・・できた
いや、まだなんだよ。
手順通りやったよ?って思うよね。
でも落ち着いて、完成した文を見て欲しいんだ。
How is it ?
これ、なんて書いてある?
直訳すると
それはどうですか?
としか書いてないよね。
「それはどうですか?」
って聞かれて、誰か天気を聞かれてるって理解できる人、いる?
目の前のお母さんが自分に対して
「それはどうなの?」
と聞いてきたのに対して
「晴れだよ」
って・・・
無理だよね。
なぜこんなことが起きてるかって、「意味ないもの」としてとりあえずおいた「it」が主語として居座ってるからなんだ。
だから
「それは」どうですか。
の「それは」を「天気は」と変えてあげないといけない。
How is it?
を
How is the weather?
これが正解。
これで「天気はどうですか」ってなってるよね。
ふう