先日、B館からA館に向かって移動する時、ちょっと時間があったから一本遠回りをしたんだ。
そしたら後ろから「真島先生!」と声をかけられた。
振り向くとそこにはスラッと背の高い青年が立っていた。
手には買い物をしてきたと思われるコンビニのビニール袋。
「わかりますか?僕です。○○です。」
もちろん覚えてるさ。小4から通ってくれてた子だし。
だから僕はすぐに答えた。
「あれからどうした?」
と。
そう、この子は学力的にはぶっちぎりで賢い子だったんだけど
中3の後半からメンタル不調を起こし、ずっと心に決めていた志望校ではなく私立へ。
でもね
そこも数ヶ月で退学した、とその当時の同級生の子達から聞いた。
そこから通信制の高校に通っている、というところで情報が止まってたんだ。
だから
「あれからどうした?」
と。当時、何回も面談をしたんだけど、その時の暗く沈んだ顔はもうそこにはなく
笑顔で
「あれから通信制の高校卒業して、専門学校にいき、今は歯科技工士やってます!」と。
そんな具体的なことよりも、もう最高の笑顔で話しているその顔を見ただけで
もう大丈夫だ
と思えて嬉しかった。
「おお、いいじゃん。これからは手に職の威力はますます大きくなるからね。」
そう言うと
「マジっすか!良かったです。このまま頑張っていきます!」
とこれまた笑顔で答えてくれた。
そして
「どうして俺だって気づいたの?」
と聞くと
「え?だって、そりゃ真島先生だから・・・笑」
だってさ。
いいね。
子供っていろいろあるよ。
その時は、周りにいる大人としては結構悩むとは思う。
でもね
人って成長するし、変化もするからね。
その日は必ず来る
でも、進めるのは一歩ずつだけ。
だからどうか元気な顔で明るい言葉をかけてあげて。