そもそも人は、どうして学ぶのか。
賢くなった方が生存の確率が高くなるからではないか。
長く生存できるものが衆を束ね、その知力を駆使してその集団そのものの生存可能性を高める。
知識、知力を持つ者が集団から支持され、さらに人が増えていく。
だからこそ、人は知力を求め、歴史が作られてきたのである。
そしてその知力は様々な分野で細分化され、複雑に絡み合い、技術や文化を成熟させ、集団をより豊かにした。
豊かさは他の集団との争いを生むことにもなる。
今まさに僕らが学び、現実に体験している世界そのものである。
さて
こうして人は「知力」を得たいと願い続けてきた。
そしてたどり着いた。
たどり着いてしまった。
人の知力を超える存在を作り出す技術に。
これまで歴史が紡いできた前提が変わる。
「人の知力」が作り上げてきたAI以前の人類の歴史がここで終焉を迎える。
今はまだ、これまで人が積み重ねてきた知力を瞬時に集約し、まとめ、伝えるところなんだろう。
しかし
もう数年で、AIは自身オリジナルの思考をし、発見をしていくようになるそうだ。
「シンギュラリティ」
と呼ぶそうだ。
日本語だと「技術的特異点」。
いろんな専門家が予測してるね。
早ければ2.3年。
最も保守的な意見でもあと15〜20年。
つまり、僕らはまだ生きていて
もちろん我が子らも生きている。
そこにあるのは歴史の転換点の後の世界だ。
人類がこれまで引っ張ってきた「人類の知力で作ってきた世界」の支配者が
人類ではなくなる世界
言語化すると大袈裟に見えるかもしれない。
でも、確かに考えるとそういうことなんだと思う。
電気がなかった世界に電気が誕生した時のように。
インターネットがなかった世界にインターネットが誕生した時のように。
ただ違うのは、
世界の「知力の支配者」が交代するという
まさに人類が体験したことのない世界がすぐそこに来てる。
今一瞬、「猿の惑星」の世界が頭をよぎった笑
さて
こんな話は家族の話題にもってこいだよね。
「じゃあもう勉強しなくていいんだー」
とか、可愛い意見も出るだろうね。
さあ、あなたの家族はどこまで話を広げられるか。
ワクワクの時間の始まりだ。